ルーブル美術館で高額、重要な美術品が盗まれました。容疑者が逮捕され、事件の真相が解明されることを祈っております。
港区長時代、フランス外務省の招きでパリを訪問しました。港区南麻布にあるフランス大使館建替えの設計者を選ぶ設計競技の審査員を仰せつかりました。その時、フランス人の知人から「ルーブル美術館館長に会ってほしい」とお話があり、驚きました。世界トップの美術館の館長に会って欲しいとは!実は、当時、港区の廃校となった学校を活用し、ルーブル方式の絵画教室が開催されていました。そうした事情があったのかもしれません。
館長への訪問ですので、ガラスのピラミッドの正面入り口でなくスタッフ用の通用口から入りました。目立った位置でなく、驚いたのはセキュリティのスタッフもおらず、簡単な手続きで入館しました。率直なところ、世界のトップの美術館としては、正門の警備は厳重ですが、通用口の警備が甘いのではと感じました。館長としばし会話し、「せっかくの機会ですから特に見たい美術品があれば広報部長に案内させます」とのことで有名な美術品を数点案内いただきました。
その後、OECDに向かい日本部長(アメリカ人研究者)に面会しました。OECDの入口には機関銃を持った警備員がおり、入館には空港と同じセキュリティチェックがありました。直前、OECDが日本政府に都市政策勧告書を発表、特に東京の都心政策は港区の政策と密接に関係するので、勧告書の内容について日本部長にヒアリングすることが目的でした。