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ルーブル美術館展示品盗難事件、かつてルーブルを訪問した経験から感じること

ルーブル美術館で高額、重要な美術品が盗まれました。容疑者が逮捕され、事件の真相が解明されることを祈っております。

港区長時代、フランス外務省の招きでパリを訪問しました。港区南麻布にあるフランス大使館建替えの設計者を選ぶ設計競技の審査員を仰せつかりました。その時、フランス人の知人から「ルーブル美術館館長に会ってほしい」とお話があり、驚きました。世界トップの美術館の館長に会って欲しいとは!実は、当時、港区の廃校となった学校を活用し、ルーブル方式の絵画教室が開催されていました。そうした事情があったのかもしれません。

館長への訪問ですので、ガラスのピラミッドの正面入り口でなくスタッフ用の通用口から入りました。目立った位置でなく、驚いたのはセキュリティのスタッフもおらず、簡単な手続きで入館しました。率直なところ、世界のトップの美術館としては、正門の警備は厳重ですが、通用口の警備が甘いのではと感じました。館長としばし会話し、「せっかくの機会ですから特に見たい美術品があれば広報部長に案内させます」とのことで有名な美術品を数点案内いただきました。

その後、OECDに向かい日本部長(アメリカ人研究者)に面会しました。OECDの入口には機関銃を持った警備員がおり、入館には空港と同じセキュリティチェックがありました。直前、OECDが日本政府に都市政策勧告書を発表、特に東京の都心政策は港区の政策と密接に関係するので、勧告書の内容について日本部長にヒアリングすることが目的でした。

伊東市長の経歴詐称問題

伊東市長田久保真紀市長が「東洋大卒」と経歴を偽ったとのことで伊東市のみならず全国区で問題、話題になっています。経歴詐称をする人物が政治家、首長であること自体が問題で、ニュースなどを見ていると、市民に対しごまかしごまかし延命を図っています。こうした人物が首長でいることに不快と残念な気持ちです。また、こうした人物を選んだ市民にも何らかの責任があると言えばあると思います。

1995年東京都知事に当選した青島幸男氏はおふざけ気分、冷やかし気分で立候補し、本人は当選する気持ちも都知事をやる気もありませんでした。しかし、多くの都民は騙され、また、人気投票のごとく青島氏に投票しました。青島氏は都政のことを理解せず、副知事や局長はやりたい放題だったと当時の副知事から話を聴いたことがあります。

田久保市長は、恥じる、という気持ちが無い方なのでしょう。また、地位にしがみ付くタイプ(こういうタイプの方は結構多いですが)なのでしょう。また、他人に卒業証書なる物を見せたとのことですから私文書偽造です。

私の港区長時代、港区議会にも口から出まかせで行動している議員が若干いました。一例ですが、当時の民主党幹事長で70歳台のベテラン区議Y氏は、都政新報社の人物名鑑によりますと「東京高専卒」と記載されていますが、私には堂々と「俺は早稲田の政治経済学部と千葉大学工芸学部卒だ」と横柄な態度で発言しました。大ぼら吹きの類です。この程度の人物が港区議、しかも民主党の幹事長でいることに残念な気持ちと不快な気持ちでした。助役、部課長達は、この人物に対し「先生、先生」とぺこぺこ。その程度の港区政でした。港区政の現実です。

大分昔のことですが、大阪都島工業高校卒の人物が東京医科歯科大学の合格証明書を偽造し、周囲に二浪して東京医科歯科大学に入学したと嘘をつき、その後、東京医科歯科大学の内科分野の論文に自分の名前を張り付け、周囲に見せ信用させ、私文書偽造で立派な犯罪ですが、挙句の果てには、奨学金が止められたので金を貸して欲しいと詐欺事件でした。こういう輩が周囲にいますので要注意です。今はどうしているのでしょう。嘘をつき続けているのでしょう。

数年前はフジテレビだったかショーン・ケンなる人物がハーヴァード大学院卒という触れ込みでコメンテータとして出演し、すぐ嘘の経歴がバレ、雲隠れしました。今はどうやって生活しているのでしょう。

私事ですが、私自身、3度の海外留学経験と博士号など資格を持っており、経歴詐称を疑われてもおかしくない風変りな経歴ですが、全て本物です。国会図書館には私の博士論文や複数の拙著が蔵書として存在します。博士号も修士号(ライス大学の修士号は厚手のヒツジの皮で作られています)も手元にあります。拙著18冊、12本の審査付き学会論文、6本の新聞論説記事(毎日、読売、朝日)、400本の論文・エッセイの原本かコピーも手元にあります。

第17回バルカン地域建築学会、ルーマニアで開催

第17回バルカン地域の建築学会がルーマニア、ブラショヴ市にあるトランシルヴェニア大学で9月22日、23日に開催されました。私は論文の審査員を仰せつかっております。自ら2本の論文を提出、発表しました。今回24本の研究論文の発表がありました。昨年、16回大会がギリシャのテッサロキ市のアリストテレス大学で開催された際も多くの女性研究者が発表し、驚きと共に女性研究者に対し敬意の念を抱きました。今回も女性研究者の発表が多く、改めて驚きました。日本の建築学会や土木学会では、発表者のほとんどが男性研究者です。

印象に残った発表を紹介しますと、一つはパブリックスペースの研究で東京の渋谷区内にあるユニークな公衆トイレの研究、二つ目は、震災後の避難所で政府の避難所設置基準と実際の避難所の状況分析で理論と実際の乖離の研究、三つめは、有名は小説に記載された建築・都市空間の分析についてです。

私は、宮大工と共同論文でデジタル技術を活用した日本の歴史伝統木造建築(寺社)の保存方法について報告、一般論と事例研究(大本山永平寺と福井県越前市にあるユニークな屋根を持つ紙を祭る大瀧神社の紹介)を報告しました。世界最先端の研究です。

訪問したブラショヴ市は首都ブカレストから北へ車か列車で2時間半の位置に立地し、人口30万人の古都です。近くにはドラキュラ伯爵伝説で有名はブラン城があります。街は野球場程度の広場と教会、旧市庁舎があり、広場の周囲は商店が軒を連ねています。周辺含め無電柱で、建物には花が飾られ、商品は豊富です。大勢の市民が行きかう活力溢れる様子でした。ルーマニアはEUの中では統計的に経済力は上位でありませんが、市民生活は豊かな印象を抱きました。

トランシルヴェニア大学では私が建築家であることと、2人の宮大工を同道したので、特別の計らいで木工・家具学部を学部長の案内で見学させていただきました。広い教室と実習室で、木材の特徴を学び、家具のデザインを研究し、日本の大学には無い授業内容です。

ブラショヴ市近隣のリゾート地(スキーで有名)に案内された際、そこにはルーマニアのマラムレシュ地方の木造教会のコピーが建設中で、マラムレシュから来た大工の棟梁と会話しました。言葉は通じませんが、手振り身振りで会話しました。

ぜひルーマニアを旅してみてください。

国際建築アカデミー総会ローマで開催

国際建築アカデミー(International Academy of Architecture、略称IAA)の総会が、パンデミック後5年ぶりでリアルでローマで開催されました。会長、評議員、教授、アカデミシャンなど新たに選ばれました。会場はムッソリーニ時代に建設された新都市EURにある自然科学博物館内の会議室です。ローマ市役所の幹部、イタリア政府文化省の幹部の挨拶がありました。

IAAは1987年、元UIA(国際建築家協会)会長、元ソフィア市長のストイロフ氏の尽力で、当時の世界で活躍する指導的立場の建築家がソフィアに集まり、ブルガリア政府、ソフィア市役所などの支援で設立されたアカデミーです。トリエンナール(3年ごとのイベント)を開催し、世界中の建築家が建築作品のパネルを展示し、意見交換しました。また、若手建築家の養成にも尽くしてきました。

数年前ストイロフ会長が亡くなり、また、パンデミックが発生し、しばらくリアルの活動が困難になりましたが、後を継いだイタリア人建築家、スキアッタレーラ氏と事務局のマリーナ女史の尽力でリモートで活動を継続、今回、リアルの総会が開催されることになりました。アメリカ、ロシア、フランス、スロバキア、ポーランド、トルコ、ケニヤ、ギリシャ、ノルウェイ、ヨルダンなどから30名ほど参加しました。基調講演は今話題のノルウェイの建築事務所ソネヘッタのソーセン氏が話題の建築作品について講演しました。氏は渋谷の東急デパート後の再開発や北海道のリゾートホテルを設計し、日本でも人気のある建築家です。

私は長年、アカデミーの評議員、教授として、微力ながらIAAの活動のお手伝いをさせていただきました。今後のアカデミーの発展を願うと同時に、日本の、特に若手建築家がこうした国際舞台で活動することを期待します。

港区役所高齢者支援課は高齢者虐待課?!

港区役所は70歳以上の高齢者に公衆浴場利用券を52枚(1週間に1度は銭湯を楽しんでください)郵送で配布しています。私もこの数年銭湯を楽しんでおります。今年の春郵送された入浴券(サイズは7㎝×3㎝)に問題がありました。

昨年までは券の切れ目を折り曲げ封筒に入っていました。折り目通り入浴券を切り取ればよかったのです。今年も同じと思い、折れ目で切取り銭湯に持っていったらご主人から「切れ目が違う」と言われ戻されました。その際、ご主人から港区役所からのメッセージの紙片を渡されました。港区役所高齢者支援課曰く「破損した入浴券を取り換えたいなら港区役まで来てください」と書かれていました。港区の紙片がご主人から渡されたということは、入浴券の折り目と切れ目が異なり、入浴券を破損した高齢区民が相当数いるということです。

間違いの原因は港区役所の高齢者支援課にあります。私は高齢者支援課の担当職員Y氏に電話しました。「担当者のミスで入浴券を破損し、原因は港区側にあります。高齢者、障碍者に入浴券を新規に取り替えたいなら破損した入浴券を区役所(本庁舎)まで来いとうのは問題であり、サービス精神に欠けている」と伝えました。Y女史曰く「金券ですから取りに来てください。」と説明。自宅から本庁舎まで交通費もかかるし、時間も要します。

区役所側のミスですからまずは謝罪するのが先です。また、区役所まで交換しに来いではなく、「郵送という手段で交換もできます」と説明しました。私は思わず「英語で公務員のことをパブリック・サーバント、つまり、市民に奉仕する召使という意味ですよ」と伝えました。こうしたサービス精神に欠けた区役所職員は民間企業では使い者になりません。私は足腰元気だからよいですが、杖を利用する高齢者や障碍者などは単独で本庁舎まで行くのは困難です。高齢者支援課でなく、高齢者虐待課と言っても良いかもしれません。

私が区長時代、「笑顔で、迅速に、賢く(3S運動と称しました)」区民サービスをしてくださいと何度も訓示しました。武井区政になり、武井氏自身、サービス精神が何たらるか理解していなかったのでしょう、サービス精神に関する職員への訓示、指導は無かった結果かもしれません。

東欧の発展、これから楽しみ

ブルガリアと長いお付き合いがあります。今年はバルカン地域の建築学会がルーマニアで開催され私は論文発表する予定です。

 25年6月30日読売新聞によりますと、「東欧の脱炭素、日本に商機」の記事があります。パナソニック、IHI、三菱重工、川崎重工、三菱電機などの会社名が紹介されています。

 6月26日大阪万博でルーマニアのナショナルデイが開催されました。一つはルーマニアの経済フォーラム、もう一つはルーマニアの交響楽団による演奏会です。私は経済フォーラムの招待状をいただいたので参加しました。主賓はルーマニア議会上院議長のボロージャン氏。プレゼンはルーマニア商工会議所会頭、その内容の一例として、「日本からの船舶での輸送について、スエズ運河からトルコのボスポラス海峡、黒海を経由しルーマニアの港町コンスタンツァまで4日要するが、地中海を経由しオランダのロッテルダム港までですとその数倍を要する、つまり、ルーマニアのコンスタンツァ港を利用し、ドナウ川を利用し東欧に物資輸送した方が経済的です。」また、EUの政策で「ルーマニアに有数のレーザー研究所を設置し、大阪大学含め世界各国の研究者を招聘し、将来的にレーザー研究の一大拠点にする」とのことです。

 ブルガリアに国際建築アカデミーの本部がありました。今はローマに移転しました。アカデミー設立に際して、私の恩師の世界的に活動した菊竹清訓氏、タレテント的に有名な建築家黒川紀章氏などが参画しました。菊竹先生のご縁で私もアカデミーの活動のお手伝いをしております。ブルガリア、ルーマニア含め今後東欧のさらなる発展を期待したいと思います。

ルーマニアからの帰国後、体験を寄稿します。

世界経済秩序の危機、サービス貿易は問題だらけ

 トランプ大統領による関税政策で多くの国が翻弄されています。日米間での交渉が展開しています。自動車、鉄鋼などの分野が大きく問題視されています。サービス貿易については議題に上がっていないようです。金額の占める割合は大きくありませんが、重要な分野です。

 一例ですが、建築設計、コンサルタント分野です。日本では建築設計、コンサルタント業務を希望する場合、事前に希望する官庁に「業者指名参加登録」をしなければなりません。また、業務内容により、会社の売上高、一級建築士や技術士の人数などが選考の必須条件となります。1998年ワールドカップが開催されたパリのサン・ドゥニーサッカースタジアムはフランスの若手建築家マッカレーがコンペで入賞、デザインをしました。氏に工事現場を案内してもらいました。事務所規模を聴くと10人程度とのこと。30年前、ニューヨーク市役所が主催するハドソン川のピア40(桟橋)の再開発の設計競技に参加しました。日本人でもニューヨーク市の事業に応募できます。欧米は建築設計などのサービス貿易分野はオープンですが、日本では外国の建築事務所、コンサルタントの参入の制約が高すぎます。というよりほとんど不可能です。 

 別分野の事例で医療です。90年代、ロシア大統領エリツィン氏の心臓手術をしたのはテキサス州ヒューストン市のテキサス・メディカルセンターにあるベイラーカレッジ(医学大学)の世界的に評価の高い心臓外科医ディベイキ博士です。モスクワに招聘され駆け付けエリツィンの心臓手術をしました。専門分野の指導的医師の場合、当該国の医師免許が無くても医療行為ができる法整備が必要です。

 こうした分野は製造業などと異なり金額の占める割合が少ないですが、専門家が自由に世界中で活動できる(サービス貿易)基盤を整備する必要があります。

エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門日本勢大活躍、良いものは良い

 6月2日新聞記事によりますと、ブリュッセルで開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門で日本勢が大活躍でした。審査員がどなたか分かりませんが、「良いものは良い」という審査の姿勢を感じます。古くは、パリでの小澤征爾が指揮者コンクールで優勝、近年では視覚障碍者の辻井伸行さんがアメリカ、テキサス州で開催されたバンクライバーンコンクールで優勝しました。そこには日本人だから・・・といった人種差別を感じません。また、「良いものは良い」、そうした審査姿勢があるからこそ、コンクールの権威が高まります。

 一方、日本でのコンクールでは不正を耳にしました。台東区が主催する奏楽堂コンクール、審査委員長を務めた芸大名誉教授H氏が審査を仕切っていたと聞きました。また、台東区の幹部からも「審査に不自然さを感じた」と言っていました。H氏は2013年週刊新潮で教え子の弟子と不適切な関係があったと報道されました。また、会長を務めていた二期会でパワハラなどの問題があり会長を辞任しました。このレベルの人物が日本の音楽芸術の指導者では、日本の文化芸術は育ちません。欧米流の仕組みを学ぶべきです。

米研究者、日本の大学には来ない

 トランプ大統領が外国人留学生(特に中国)に留学ヴィザを取り消すと命令を出し、また、科学技術の予算を削減しました。新聞報道によりますと日本の大学(大阪大学、東京科学大学、京都大学、東北大学など)がアメリカ人研究者を受け入れるとのことです。

 私はアメリカの大学留学経験者(50年前のことですが)として懐疑的です。彼らは日本の大学には来ないでしょう。日米の大学の運営実態の違いです。アメリカの大学は、開放的、自由な議論が基本にあります。元沖縄県知事が読売新聞に「日本は古い大学制度のせいで才能を浪費してきた。」と寄稿。ノンフィクション作家保坂正康氏は同様、読売新聞に「「医学生の教育、医学の研究、患者の臨床が一人の教授にゆだねられ、人事権も握っていて、その下の助教授、講師、助手、医局員は教授の言いなり」「そのヒエラルキーの頂点に立つのが東京大学医学部、私立や地方の医大のポストを抱え、人材を送り込んでいる。まるで植民地」と寄稿。

 アメリカでは教授は大学に月曜日から金曜日まで、9時から5時まで滞在し、教育、研究に専念しています。日本の大学教授はアルバイト(もしかしてそれが本業)が多く大学にいない時間が多いです。アメリカでは学期毎に、学生が教授を評価します。評価結果に基づき、大学理事会が教授の能力評価をして、評価の低い教授は解雇されます。日本では大学教授に対する評価制度がありません。

 また、日本の大学は、「権威」を振り回しています。明治時代の価値観です。アメリカの大学教授はマラソンの伴走者、あるいは、家庭教師のような立場です。

 そうした日米の根本的な違いから、アメリカで自由闊達に育った研究者、学生からすると日本の大学の環境はなじめないです。また、最も重要な「報酬」の違いもあります。日本の大学では、助手などは奴隷と言っても良いかもしれません。私の体験ではアメリカの大学では学生アルバイト、助手などに対しても能力なりの報酬が支払われます。こうした文化、制度を根本的に改革しないと、彼らは日本に来たとしても直ちに失望し、帰国します。

東京海上や損保ジャパンの顧客無視の態度

2年前、新聞のインタビューで損保ジャパン社長が「顧客第一」と語っていました。2011年私は小笠原丸の事故で被害を受け、小笠原海運が加入している損保ジャパンに被害届を出しました。大変不親切な対応でした。そうした体験「顧客第一は嘘ですと」を損保ジャパンの社長にお手紙を送りました。担当職員からお電話をいただき、社員教育に気を付けますとのことでした。そうこうしている内に、ビッグモータースの事件で、損保ジャパンのでたらめさが報道され、社長は辞任しました。

昨年、東京海上の社長が、新聞のインタビューで、「東日本大震災の際、保険金をすぐ支払った」と語っていました。2年前、私の知人から相談がありました。「2019年の台風15号、19号の被害で木造2階の住宅の屋根瓦が少しずれ雨漏りの被害に遭ったが、加入している東京海上火災が保険金を支払ってくれないので、建築の専門家の立場で意見書を書いてほしい」との依頼でした。私は、建築や防災分野の学会の多くの学術論文を調べ、また、日本で最高レベルと言われる友人の瓦職人にもヒアリングし、自分としては満足できる意見書を弁護士を通じて裁判所に提出しました。瓦職人に聴くと、「15号と19号の台風による瓦被害があまりにも多いので、保険会社の基本姿勢は一切支払わない」とのことです。万が一のための保険なのに、何のための保険かと憤りを感じます。社長のインタビュー記事で語った内容と異なります。東京海上の鑑定書を読みました。一級建築士による鑑定書ですが、その内容たるや、幼稚で、稚拙で、でたらめと言っても良いような内容でした。依頼人によると、その一級建築士は、現場に到着するなり、挨拶はしない、名刺を渡さない、といった態度で、「老朽化したから瓦が外れ、雨漏りがしたので保険金支払いの対象になりません」と調査の前から発言したとのことでした。保険会社の鑑定人がこのレベルかと驚いた次第です。社長の発言に偽りありです。新聞のインタビュー記事はインタビューというより広告記事と言っても良いと思いました。