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スポーツ選手とアメリカの大学の指導内容

ゴルフの倉本昌弘氏が週刊新潮で「アメリカの選手はなぜ大学で伸びるのか」(2018年6月28日号)、「ダメだと言わないアメリカ式指導法」(2018年7月5日号)、「大学でゴルフの専門家になれるアメリカ」(2018年7月12日号)と連続でスポーツ教育とアメリカの大学での指導方法の素晴らしさについて語っています。

そのポイント。倉本氏は大卒後すくテネシーに留学した。その理由は「アメリカのゴルファーが大学生になった頃から急速に成長する。その秘密を知りたいと思った。」「アメリカのスポーツ教育の特色は、野球、水泳、テニス、ゴルフ、フットボール、陸上、サッカー、バスケット、レスリングなどいくつものスポーツを経験することができること。」、と書いてあります。同感です。日本は一つの分野にこだわり、横のつながりがありません。

タレントとしても有名だったプロレスラーのデストロイヤー氏に直接聞いた話です。氏はアメリカの名門大学の一つシラキューズ大学、大学院卒。「学生時代フットボールの選手だったが、監督から、タックルの勉強のためレスリング部に入りタックルの方法を学べ、と言われレスリング部でも稽古した。」「たまたま日本でプロレスの興行に参加してはと誘われアルバイトでプロレスに出場、プロレスで有名になったのでそのまま続けた。」とのこと。氏はレスリングの他、野球、水泳の指導員の資格を持ち、地元で子供たちにそれぞれの分野で指導しているそうです。現在年齢的には90代ですから、その年齢で名門大学卒、しかも、スポーツの修士号を持っていることは、日本のスポーツ家と比べ、教養、能力の幅の広さに驚かされます。アメリカではそれが普通です。

アメリカのスポーツ教育の特徴の2。コーチの言葉づかい。教える姿勢。倉本氏は「日本の指導者の大半は欠点を見つけそこを直せと指導する。アメリカのコーチは選手と議論し「何をやりたいか」聞き、コーチは選手をサポートする役割である。命令する立場でない。選手の意志が常に主体である。」と書いています。

「アメリカの大学でのゴルフ教育の特徴。アメリカでは大卒でゴルフ協会の資格が取れる。ゴルフの経営学やゴルフの指導方法を学べる。日本ではそうした教育課程はない。」と書いています。

私の専門の建築教育でも同感。だから私はアメリカに留学しました。港区長時代、元区長S氏(私を後継者に引っ張り出した方)、私の区長時代の政策経営部長だったN氏(その後副区長、現在は港区の文化スポーツ財団理事長)から留学の話をするなとお説教。N氏は、上記の倉本のようなスポーツ教育理論はゼロ。単なる天下り人間。スポーツも文化を理解しない人物が港区の文化スポーツ行政のトップでいます。不適切な人事と言えるでしょう。

数年前柔道連盟で不祥事がありました。その時、女子チームの監督が「ブス、デブ」と言った言葉で女子選手を指導(?)。その監督は退任しましたが(させられましたが)、欧米なら女子選手から人権侵害で監督の柔道連盟も訴えられ高額の慰謝料を払うことになるでしょう。指導者の指導方法を教える教育プログラムがありません。大学などで指導者の指導方法を正課として教えるべきでしょう。この点も日本のスポーツ界は遅れています。

日大のアメフト問題と日大理事長の経歴

2018年5月の日本大学と関西学院大学とのアメフト定期戦で日大選手が悪質なタックルを行い、それが日大内田監督、コーチの指示だったと露見しました。そうしたトラブルの中で日大田中理事長の経歴を知り率直な気持ち総長としての資格に違和感を感じました。

私の手元に1967年早稲田大学一年生の時の英語教材があります。グレイソン・カーク(Grayson Kirk)コロンビア大学学長が創立200年の記念式典でこれからの高等教育機関の果たすべき役割について演説原稿です。18歳で大学の事情も分からないながら、教材(演説原稿)を呼んで偉く感激した思い出があります。総長の役割はそうした将来の大学のヴィジョンを示し、教授や学生を引っ張るのが使命です。また、高等教育機関のトップとして「博士号」を所持してなければなりません。私はアメリカの2度留学しました。現在も双方の大学から、学長挨拶が届けられます。大学の将来像を示し、そのための具体策、さらには同窓生に理解を求め、支援を求めるという内容です。

田中理事長は相撲部出身、学生時代、また、その後相撲の世界で大きな実績を残した方と拝察します。しかし、相撲の実績と大学経営は別物です。プロ野球ですばらしい成績を残したからと言って球団社長には就任しません。NHKで人気のアナウンサーだからと言ってNHK会長に就任しません。高等教育機関としての経営力、高等教育の高邁なヴィジョンを持ち、それを自分の言葉で語り、職員や学生をリードする能力が求められます。ある私学関係者に質問しました。日大の優秀な博士号を持つ教授たちがなぜ大学改革に意見を出さないのか、出せないのか?すると、日大の待遇が良いので教授たちは現状に満足しているのでは、と説明がありました。また、理事長の体と声の大きさに恐れているのか。大学経営者は「博士号」を所持し、高邁な高等教育のあるべき論の持論を持ち、立派な研究実績を生み出せる、経営力に優れた方が適任と思います。

早稲田大学新総長田中愛冶氏に期待

早稲田大学の新総長に政治経済学部の田中愛冶氏が2018年11月就任しました。就任挨拶の会に出席し、新総長の抱負を聴きました。「世界で輝くWASEDA」をいかに実現するか。研究大学として早稲田大学が目指すべき方向として具体策を拝聴しました。

田中氏は3点で新しいタイプの総長であると自己紹介しました。①早稲田生え抜きでない初の総長、②体育学部出身(空手部)の初の総長、③主要国際学会会長を務めた初の総長です。従来、早稲田の総長は、大学で優秀な成績を収め、大学院から即、助手になり、研究を重ね、ある年になり教授に昇格、そうした中から総長に就任するという道筋でした。①について、田中氏は早稲田大学卒業後、すぐアメリカ、オハイオ州立大学に留学、10年ほどオハイオ州で過ごしました。(私も1969年から70年オハイオ州のウースター大学に早稲田の交換留学生としてオハイオ州で過ごしたので親近感を抱きます)また、これまでの総長は早稲田だけで生活したので早稲田しか知らないある意味でタコツボ型、井の中の蛙型でした。②について、田中氏は体育会の空手部出身です。文武両道型です。空手部の稽古に参加していたのですから、想像ですが、これまでの総長のように「全優の成績かほぼ全優に近い成績)」は不可能だったと思います。③について、世界に多くのネットワークを持っている、世界の大学の事情を知っているという素晴らしい知識を持っています。これから大いに早稲田を改革してほしいと願っています。

鎌田前総長は法学部教授、会社法の権威と聞いております。私が不満と感じたことがあります。スタップ細胞で早稲田出身の若い研究者が大きな社会問題を起こしました。彼女は早稲田大学の博士論文に疑義があると早稲田大学の博士号を取り消されました。そもそも早稲田の博士号審査は後で取り消されるようないい加減な審査だったのか、そうした経緯について一切の説明がありませんでした。鎌田さんはガバナンスの権威者と思っていましたが、説明責任を果たしませんでした。

また、2年前、文部科学省の天下り問題が大きな事件となりました。文科省の大学局長だった人物を早稲田大学教授として迎え入れました。天下り問題が生じ元文部科学省局長出身の教授は即、退職しました。この件についても一切説明がありませんでした。文科省の局長ですから優秀で経験豊富な人物と思いますが教育、研究となると別問題です。その人物自身が学会論文を書いた経験があるのか、また、博士号を持っているのか、単に文科省の大学局長だからということで教授選考がデタラメだったのではと感じました。

大学教授固有の特質と言ったらよいのか、社会事件が発生すると大学教授はテレビなどマスコミで偉そうに解説、お説教しますが、自らのことになるとダンマリ、説明責任を果たしません。鎌田さんはガバナンスの専門家のようですが、ガバナンスを果たしておりません。田中新総長に大いに期待します。早稲田のみならず日本の大学改革をしてほしいです。

技術士会、男女共同参画委員会勉強会で海外体験を紹介

2018年11月末、日本技術士会、男女共同参画委員会の勉強会で講師を務めました。1969年アメリカ留学、1971年スウェーデン留学、1974年再度アメリカ留学で見た女性の社会参画。その後国際会議で見た女性の活躍ぶりなど紹介し、また、港区長時代、区長会を代表し東京都男女共同参画審議会委員を務めた体験などを基に日本での課題を語りました。

底流にある思想的背景について、①アメリカで女性の社会参加が1980年代以降と思いますが、1960年代の公民権運動、差別禁止の政治、社会運動が背景にあります。性差別、人種差別、年齢差別などしてはならないと法律で決まりました。アメリカも特に戦前は、一例ですが、結婚したら学校教師を辞めなければなりませんでした(アメリカの友人祖母から聞いた実話)。②日本では、現在の社長や官庁のトップたちの多くは地方の出身者。子供の頃、葬式などで男性陣は床の間のある主室でお浄めと称し酒盛り。女性群は土間の台所でせっせと料理づくり。そういう姿を見て育った現代のトップは、女性は男性に奉仕する人、農作業や家事の労働力と自ずとみなしたでしょう。

事例(順不同)。①私の学生時代、早稲田の建築学科180名定員で女子学生は2人。同時期スットクホルム工科大学の女子学生の比率は60%。②1990年代、アメリカの大学、ハーヴァード、MIT、コロンビア、ライス大学などの教授募集の求人広告が建築専門誌に掲載されていました。強調されたのは「女性」の積極的な応募を期待しますと特記されていることです。ハーヴァード大学大学院の建築科主任教授は建築事務所出身の女性です。MITの大学院長はライス大学で私の修士号審査教授だったアデール・サントス女史。日本の主要大学で公募はありません。日本では東大も早稲田も、男性教授が後継者を指名します。密室の談合人事です。したがって男性が後継者として教授に就任する仕組みです。明治時代の仕組みが大学では今なお生きています。それが正しいことと信じ、実行している日本の教授たちに人権、女性の社会参画を語る資格はありません。ハーヴァードの建築大学院は600人定員。女子学生は半数。

その他の事例。①トルコの大学(ほとんどは国立大学)、学会で見たもの。数年前トルコのコジャエリ大学から国際会議に招聘されました。学長は女性、建築学部長も女性(ちなみに法学部長も女性でした)、学生の半数は女性。別の大学で開催された国際会議で事務局長は女性教授でした。学会の発表者の半数は女性。日本の学会と風景が異なります。

②2018年10月ハンガリー、ブダペストで国際会議に招聘されました。主催者のアメリカ、ニュージャージー公立大学学長は女性。参加したニュージャージー州副知事は女性。アメリカ側、ハンガリー側とも出席者の半数は女性でした。名刺交換のレセプションで全員と名刺交換しました。男女の距離が近いです。指定席の夕食会で私の隣は主催者のニュージャージー公立大学学長(女性)、向いの席はブダぺストの法科大学院の女性教授。はす向かいは駐ハンガリー、アメリカ大使館の通商担当官、女性でした。女性の法科大学院教授曰く、司法試験で女性の方が合格者が多いとのこと。

一つ一つの事象で日本は女性の社会参加の分野では途上国です。私の提言。①社交の方法を変える。夜の密談、懇親の宴会は無しとする。ビジネスランチの社交にすると女性が参加できます。特に2人だけで料亭で密談を、となったら女性は参加できません。②子育てができるよう都市構造を変え、都心居住を進めるべきです。③残業なしにする。1971年スウェーデンの設計事務所で働きましたが、夕方5時で全員帰宅しました。1975年夏休みライス大学研究所でインターンをしましたが、5時で全員帰宅。日本の働き方が異常です。

政府は女性の幹部の占める割合の目標を示しています。ばかげた数値です。供給源である大学、高校で女性人材を育てることをしなければなりません。ハーヴァード大学の建築大学院で半数は女性学生。だから社会で半数が女性が占めるようになります。公務員供給源の東大法学部で女性が半数を占めるようにならなければ、官庁や企業幹部で女性が半数を占めることはあり得ません。

禁止事項について。3,4年前、週刊新潮で芸大名誉教授H氏がパワハラ、セクハラで二期会(声楽家の団体)会長を辞任、弟子を愛人にし、妻にバレ裁判中と記事がありました。芸大教授が弟子を愛人にする、コンサート出演を優遇する、コンクール審査で優遇するといったデタラメをやっています。こういうデタラメ教授を排除する社会システムを構築しなければなりません。これが芸大の一部の現実です。学長、文部科学省、文科大臣は指導すべきです。

様々改革しなければ女性の社会参画は進みません。女性の社会参画の観点から、最悪の場合、東大教授や芸大教授などの大学教授全員を交代させなければならないかもしれません。

ハンガリー、ブダペスト市で都市開発、経済開発の国際会議

2018年10月16日(火)、17日(水)、ハンガリーの首都ブダペストで経済開発、都市開発、ビジネスモデルに関する国際会議が開催されました。主催はアメリカ、ニュージャージ州のジャージー市のニュージャージー市立大学とハンガリーの関係団体です。私は先月、ジャージー市を訪問した際、実行委員長である教授と学長(女性、ヘンダーソン女史)からブダペストの国際会議に招聘されました。立ち位置が、日本人、前港区長、建築・都市設計の専門家ということでユニークだという理由です。

順に報告をメモします。まず全体像です。ハンガリーは人口1000万人。ブダペスト市は人口200万人。EUの中で順調な経済発展をし、ブダペスト市はEUの中で重要な位置づけの大都市です。

大学、民間企業、政界、専門家(弁護士、エンジニア)から50人程度のパネリストの参加がありました。私の参加は急だったので、最後のコメンテーターを依頼されました。①大学関係者からの報告は、理論、②民間企業の方からは、実践事例、③政界の方からは、政策、規則作りは政治の役割、④専門家の方からは事業を進める際に専門家の助言が必要、と言った発表がありました。その他、ハンガリー政府の司法省の幹部が発表し、ハンガリーでの事業する際の法律の仕組み、また、ハンガリー中央銀行の理事が発表、ハンガリーの経済情勢について説明がありました。こうした会議に政府高官の出席は日本ではあまり聞きません。

ブダペストの建築、都市は、ハンガリー帝国の時の遺産で、壮大、美しい建築と街並みです。インフラ整備、維持管理が適切にされ、歩いた限りではゴミが散らかっていません。ホームレスもほとんど目立ちません。安全な街という印象です。火曜日の夜、参加者全員がダニューブ川のクルーズで食事をしましたが、両岸の建築はライトアップされ、大変美しい景観でした。

様々な分野、立場の方が参加しましたが、会議ではフラットな関係で率直な意見交換をしていました。会議ではこれが大切なことです。

会議場は1日目は、法律大学院の講堂。19世紀の美し建築です。石造り、大理石の仕上げのインテリア、2層の高い天井に圧倒されます。法律大学院がスポンサーの一人です。2日目の会場はIBMブダペスト支店の講堂。古い建物をリフォームしたオフィスです。IBMも会議のスポンサーの一人です。

会議の前日の月曜日は名刺交換のレセプションで、スポンサーの一人の大手法律事務所の受付ホールで開催。挨拶に立った代表弁護士は女性、多くのスタッフの弁護士は女性で、ホステス役を務めました。その後場所をハンガリー料理にレストランに移動し、夕食会。6人掛けのテーブルが7つ。指定席で、私の席は、ニュージャージー大学の女性学長とブダペストの法律大学院の教授(女性)、駐ハンガリー、アメリカ大使館の通商担当書記官(女性)、ハンガリーのIBM幹部などでした。法律大学院の女性教授の話では、女子学生が半数以上在籍し、女子学生は優秀で、弁護士試験にも女性が多く合格しているそうです。女子学生を差別したどこぞの医科大学のアホバカ理事長や学長(普段は俺は医者だ、理事長だと威張っていたのでしょう、要は、肩書で人を見てはいけないという実例です)に聞かせたい事実です。

女性の社会進出という点で気づいたこと。入国すると、入国審査を受けます。4つのブースが稼働中で4人の審査官が担当していましたが、すべて女性でした。右側に拳銃、左側に警棒を持ち、制服、制帽姿はなにか日本のコスプレを見ているような雰囲気でした。

ニュージャージ州の元副知事(女性、弁護士)、ニュージャージー州の上院議員(若く、ハーヴァードで2つの学位、タフツ大学のフレッチャースクール(外交防衛の専門大学院で、日本から毎年外務省、防衛省の若手官僚が留学しています)卒の立派な経歴、噂で、次の州知事選挙に出馬するそうです)、州議会の下院議長(女性)など政界からも参加し、立派なプレゼンをしました。

日本での会議に参考になります。後日、続きの報告をします。

 

 

 

ニューヨーク出張で多くの女性に面会、女性がどこにもいる社会

9月1日から9月7日までニューヨークを訪問、多くの方と面会しました。その多くが女性でした。女性がどこでにでも社会参画しています。

9月3日夕方、WXYという設計事務所を訪問。レイバーデイという祭日ですが仕事中。3人のパートナーの頭文字が事務所名です。ニューヨーク市内を中心に公共空間のデザインや建築のデザインをしている事務所です。デザイナーが多いSOHOに事務所があります。フルブライト奨学金で留学中の後輩の紹介。所長に面会。クレア女史。イェール大学大学院卒。30人くらいの設計事務所。彼女のデザインについてプレゼンをいただき、デザイン論、ニューヨーク市の開発状況についてレクをいただき、意見交換しました。

その前に13時にニューヨークで不動産業をしている日本人女性に面会、最近のニューヨークの不動産状況についてレクをいただきました。ニューヨーク大学大学院で不動産学を勉強された方です。

4日(火)、元ニューヨーク・ニュージャージー港湾庁開発本部長氏に、マンハッタンの西側ハドソン川を挟んだニュージャージー州のジャージー市役所に案内されました。住宅開発・経済開発部の幹部等数人と面会、意見交換。その中に女性市議会議員がいました。また、その会議室を使い電話でジャージー市立大学学長と電話で意見交換。学長は女性です。

5日(水)ニューヨークフィルの女性楽団員に面会。ニューヨークにある世界的音楽大学のジュリアード音楽院卒。彼女の主催で夕食に招待されました。そこにニューヨークフィルの管理部門幹部が出席。女性でした。

多くの方と面会し、最近のニューヨーク事情について教えていただき、意見交換をしましたが、その多くが女性。つまり、社会に女性が多く、普通に仕事をしているということです。東京では女性が責任者として多く働くという状況でありません。

この数年、イスラム国家であるトルコの大学(国立)に招聘いただきました。学長は女性、建築学部長は女性、法学部長は女性、海洋学部長は女性。建築学部の教授陣に多くの女性。学生の半数は女性。全学で5万人の学生、内、半数が女子学生。

去る5月、客員教授を務めるブルガリアの国際建築アカデミーの大会に参加。事務局長は博士号を持つ女性建築家。講演者の半数は女性建築家。

女性の働き方を見ると、東京(日本)にいると見たままですが、外国からみると、女性が少ない東京の社会が異常です。その異常を異常と気遣いないことが異常です。

フルブライト奨学生の壮行会、49名日本人奨学生

6月15日(金)フルブライト交換留学奨学金を得てこの秋アメリカに留学する奨学生の壮行会が六本木の国際文化会館で開催されました。後輩への激励、交流のため出席しました。アメリカ側から国務省の担当局長の教育文化局担当次官補マリー・ロイス女史がワシントンから来日、ご挨拶されました。日本の文部科学省から国際統括官(フルブライト委員会委員長:日米教育委員会)川端和明氏がご挨拶しました。面白いユーモアに富んだご挨拶でした。さらに、日本人留学生を代表し女子学生が上手に英語で感謝のスピーチをしました。彼女はフルブライトの面接試験の時の体験に加え、さらに度胸を積んだことと思います。

49名の日本人留学生は、留学を直前に控え高揚感と緊張でいっぱいのことと思います。留学生は文字通りの学生に加え現職の大学教授、高校英語教員、新聞記者、弁護士(アメリカでも弁護士資格を取りたい、また、3歳の子供連れで留学する女性弁護士もいます)など社会の第一線で働く方も多くいます。

さらに嬉しかったのは、私の母校ライス大学大学院に留学する学生がいたことです。政治学専攻です。ライス大学は学生数4000人程度の小規模大学ですが、総合大学で音楽部、政治学部もあります。建築学部(日本と異なり実際は専門職大学院です)の学生数は75名程度、教授は15名です。教授一人当たり学生5人で、この比率はおそらく全米でトップと思います。また、立地するテキサス州ヒューストン市は、多くの日本人のイメージとして「砂漠のど真ん中」と抱いているようですが、人口200万人、全米第4位の大都市です。間もなくシカゴを抜き第3位になると予想されています。私は1974年にライス大学に留学しましたが当時は人口100万人、全米第6位の規模でした。アメリカの友人たちからヒューストンはさらに大都市に発展するだろうとの予想で、建築と都市を研究するのに適切な都市と見做し、ヒューストンのライス大学を選びました。ヒューストンのイメージが正確に日本に伝わっていないのはマスコミのステレオタイプの報道(ワシントン、ニューヨーク発が中心)が原因と思います。

レセプションのホストとして元国連の事務次長をお勤めになった、フルブライト留学生の先輩の明石さんも参加され、記念写真に納まっていました。今回の会場となった国際文化会館の理事長です。明石さんは「港区の国際化の対応の消極姿勢、港区幹部の国際化に向けての意識の低さを心配している」と私にささやいております。

私はフルブライト同窓会前会長です。こうしたレセプションを利用し、新規留学生に「帰国後は是非同窓会に入会し、活動に参加し、同窓会を支えてください。」と個別にお願いしております。「はい、わかりました。」とご返事をいただきます。しかし、帰国後、若い方はほとんど同窓会活動に参加してくれません。

もう一つ、不満のつぶやきです。私の学生時代の夢は「フルブライト奨学金をいただきアメリカ留学し、最高の先生の下で建築を勉強すること」でした。指導教官のおかげで実現しました。ところが港区長時代、元区長S氏から留学の経験を話すなと言われました。私は「建築事務所の所長だった人間が区長をやって大丈夫か?と不安に思う職員や区民がいるだろうから、挑戦心に富んだ人間です。安心してください。」というメッセージを込め、時折、留学体験を話しました。また、区長を補佐すべき政策経営部長N氏は「フルブライト留学なんて語るな」と言われました。学生時代の人生のかけての挑戦に対しイチャモンをつけるのですから。驚きました。嫉妬、ヤッカミの類でしょう。現在、この程度の意識の人物が港区の文化、交流部門の財団の理事長を務めているのですから驚きです。港区は異文化理解と区長などが唱えていますが、内容、実行の伴わない空念仏です。残念です。

南カリフォルニア大学学生用医療センター、婦人科医のセクハラ報道

ニューヨークタイムズ5月21日、「5人の南カリフォルニア大学女子学生がキャンパス・ドクターのセクハラ行為に対し大学を訴えた」と記事。南カリフォルニア大学はカリフォルニア州内で名門大学の一つ。学生の健康のため大学の医療センターがありますが、婦人科医師ティンドールが女子学生に対し長年セクハラ行為があり、放置、問題を隠ぺいした大学の責任を問う訴訟です。記事の表現はリアル、率直です。アメリカ式?、日本の新聞でこのような表現は無理でしょう。

一例です。18歳の女子学生曰く「腕全体を膣内に入れて行くぞ」と言って診察した。別の女子学生曰く「胸をまさぐりながら性的な質問をした。」別の女子学生曰く「裸の体をまさぐりながらアナルセックス、オラルセックスを求められた」などなどです。とんでもない医者、それをチェックできな大学当局。婦人科医ティンドールに対しロス市警が刑事事件として動き出したとのことです。

過日、アメリカの女子体操チームのドクターがセクハラ行為で懲役100年以上(10年でありません)、罰金500億円でした。懲役刑の期間の考え方、罰金の考え方が日米で全く発想が異なります。

アメリカで初めて言えたジョーク

1969年早稲田大学の交換留学生としてオハイオ州のThe College of Wooster(人口2万人の市、クリーブランドから南へ100キロ)で学びました。英語での授業、英語での会話に大変苦労したこと今でも覚えています。キャンパスから町の中心まで徒歩15分。友人から教えてもらったコップに直接入れお湯を沸かす小型電気ヒーターを買いたい思い、商店街をぶらぶら歩きしました。ある店に立ち寄り、店番をしていた中年の女性に「コップに入れお湯を沸かす小型の電気ヒーターがないか」と尋ねたところ「ない、ウェアハウス(倉庫状の日用雑貨店)ならあるのでは」との説明。私は思わず「ウェア?(どこにその店がありますか)」と聞き返しました。そしたらその女性が大笑い。「ウェア」に「ウェア」を掛けました。意図的ではなく偶然発した言葉です。アメリカではじめて使ったジョークでした。なぜか、このジョークは今でも思い出します。

レスリング協会報告、栄本部長が伊調選手にパワハラ認定。私の体験

4月7日の報道でレスリング協会は栄本部長が伊調選手に対するパワハラ行為があったと認めました。私は、日本的(先輩後輩の関係、師匠と弟子の関係、閉鎖的な組織)組織の欠点が現れた事件と思いました。

欧米では、高等教育では大学学部はA大学、修士課程はB大学、博士課程はC大学、研究活動はD大学あるいはE研究所といった具合に、別の所で学ぶことをよしとします。また、仕事も5年、10年単位で転職し、キャリアアップしてゆきます。

日本では、学部も修士も博士課程もすべて同じ大学で同じ師匠の下で学び、研究活動することが当然視されています。仕事も定年まで同じ組織で務めるのが当然視されています。

異なる環境で、異なる指導者の下で学ぶことも大切です。日本の制度、文化も良い点は多くありますが。しかし、視野が狭く、井の中の蛙、専門「バカ」に陥る恐れがあります。異なることも精力的に吸収すべきです。それが多くの場合、適切です。1960年代日本のプロレスで有名になったデストロイヤー氏。氏は来日すると滞在先が港区であったことから区長時代、個人的に交流させていただきました。私がオハイオ州のウースター大学に留学したこと、ヒューストンのライス大学に留学したことから、氏はある種の敬意を私に持って下さったようです。氏はニューヨーク州のシラキューズ大学の大学院でスポーツ科学を勉強しました。氏はもともと大学のフットボールの選手でした。監督からタックルをもっと勉強せよと言われ、そのためレスリングを勉強しろと指示があり、レスリングも勉強しました。たまたま日本の興行主からアルバイトで力道山の敵役の仕事を紹介され、有名人になり、フットボール選手からプロレスの世界に転職しました。そうした勉強方法や職業の選択が欧米では当たり前です。

あるステージになったら別の指導者の指導を受けるということは欧米では当たり前です。自分の弟子が自分から離れたからと、嫌がらせをするのはいかがかと思います。

さて、私もこれまでパワハラを受けました。相手は大学教授や公務員です。さわりを書きます。大学教授は早稲田の建築学科の教授、すでに退職していますがT氏と現職のN氏です。T氏が会長を務める専門家組織で会員による私の妻と他の女性に対する体を障るなどセクハラ行為がありました。私はT氏に抗議をしました。すると「君は港区長になったから僕に偉そうな口をきくんだ。出て行け」でした。つまり、民間の零細の設計事務所の社長ならその程度のことで黙っていろ、という人権侵害のパワハラです。

もう一つは、1995年頃の建築学科教授N氏の発言です。私の実務上の恩師、菊竹清訓先生が民間企業から寄付を集め、早稲田大学理工総研に寄付講座を設立、私と私の先輩のH氏の2人を客員研究員に任命、共同研究をするとなり、早稲田側の研究管理者がN教授でした。ある時N教授は「3人の前で、あなた方の研究は卒論レベルだ。研究から手を引け」と侮辱的な発言。N氏は研究管理者として無能でした。また、建築学会の専門論文誌にN氏の論文は2000年から10年間全く投稿はなし。大学教授の立場は、学生から授業をを受け取り、指導し、研究論文を書くべき立場の人物が適切な活動をしていません。

上記のお二人の事例のような、そうしたレベルの人物が早稲田の建築学科の教授にいることは残念です。自分は大学教授で偉い、そちらは民間人で大したレベルではないと見下した態度、教授のマナー教育ができない早稲田大学としてのガバナンスにも問題があります。産学共同という言葉がありますが、欧米では民間と大学の連携、官と民の連携が盛んですた、私の体験で、日本では困難でしょう。

官のパワハラの体験については後日。