日別アーカイブ: 2013年7月24日

国立近現代建築資料館

平成25年年7月24日所用で文京区湯島にある国立近現代建築資料館を訪ねました。
都立岩崎邸庭園の隣にあります。
日本は建築文化大国です。世界中の建築家から常に注目されています。
一方、世界の主要国には建築専門の博物館があります。
日本でなぜ建築博物館がないのか忸怩たる思いでおりました。
文化庁のおかげで、近現代の建築資料を収蔵、展示する博物館(資料館)が誕生したことはすばらしいことです。日本の建築家のみならず、世界中の建築家が日本の建築情報を求めアクセスすることでしょう。
一方、日本から積極的な建築資料の情報発信を期待します。

 

 

 

海外で受けた影響-3

水回りの位置に衝撃
1969年交換留学で1年間アメリカ、オハイオ州ウースター大学で過ごしました。その時の住宅、建築の体験はまさにショックショックの連続でした。具体的な事例です。最初にホームステイした友人の家。(ピーター・クーコ氏)トイレを使おうと入ったらびっくり。浴室、洗面、トイレと一体になったいわゆる水回りが住宅の中心に鎮座し、しかも床にはシャギーカーペットが敷かれていました。
当時の日本の住宅では、トイレや水回りは嫌われ者扱い。北側の暗い場所に位置するのがあたりまえでした。台所も同じです。アメリカでは日当たりが最も良い場所に位置していました。まさに、家の中心でした。水回りや台所の位置の考え方、インテリアデザインの考え方に影響を受けました。

海外で受けた影響-2

緑豊かなオフィスインテリア
 

1971年別の交換留学でスウェーデン、ストックホルムのカール・クリスティアンソン・インテリアデザイン事務所に技術研修留学をしました。当時北欧のインテリアは建築を学ぶ者にとりあこがれの対象でした。今流の快適オフィスのデザインをする事務所でした。
人間工学(エルゴノミックス)を研究し、オフィスに観葉植物を配置し、机のレイアウト(日本では机の配置がワンパターンですが)は仕事の流れを基にアットランダムでした。照明のデザイン、インテリアを楽しむスーパーグラフィックなど実践しました。働く者が、いかに快適に1日を過ごすか、デザイナーが労働者のために必死に知恵を出す姿に感銘を受けました。
 また、駅など公共施設はいわゆるユニバーサルデザインで、手すり、扉の取っ手など、背の高いスウェーデン人の大人用の高さと、子供や高齢者障害者用に低い所と2箇所に設置されていることに驚かされました。

海外で受けた影響-1

設計方法論の大切さ
 
1974年再びアメリカに留学しました。ライス大学建築大学院です。指導教授はピーター・ロウ氏(その後ハーヴァード大学建築大学院院長)。アメリカでは建築、法律、医学、ビジネス等は専門職大学院で学ぶ制度です。ピーター・ロウ氏から学んだのは設計をする際、適切な設計方法論に基づきデザインの解決案を見つけ出すことの大切さです。発注者の考えを十分聴き取り、敷地状況を十分調査し、周辺環境を把握し、合理的な方法論を用いてデザインの解決案を出すことの大切さを学びました。今は当然となった環境配慮についても学びました。

私の設計の原点

地域文化、伝統文化を大切に

住宅、建築は地域性の極めて高いものです。クライアントの考えを十分聴きとり、さらに、日本建築の長い歴史、地域の独自性、地域の環境を勘案し、また、若い時受けた衝撃もプラス思考でとらえ、デザインに向かい合いたいと思っています。
1日10案
1977年から1980年まで菊竹清訓建築設計事務所で勤めました。菊竹氏から適切な方法論(氏の開発した「か・かた・かたち」は書籍で紹介されている)を活用し、アイデアをどんどん繰り出し、様々な視点から検討するという内容です。1日10案は最低でも検討し、そうした中から優れた案が生まれるという考え方です。