先週、パリでルイヴィトン美術館の開会式があり、フランスのオランド大統領も出席、祝辞を述べたと記事がありました。設計はアメリカ人建築家フランク・ゲーリーです。いわゆるアヴァンギャルドのデザインをする建築家です。パリのアメリカ文化センターは20年以上前ゲーリーの設計です。ルイヴィトン美術館はこれから歴史に残る建築になると思います。(こうした建築が東京にも欲しいと思います)報道によるとパリの歴史的景観審議会など15の審議会での議論を経てゲーリーのデザインが承認されたとのことです。デザインをしたゲーリーも立派ですが、およそパリの街並みと相対峙するゲーリーのデザインを承認した15の審議会の委員、会長をほめるべきです。また、発注者のルイヴィトン社をほめるべきです。東京の審議会なら原理原則、前例などと、おそらくゲーリーのデザインは通らないと思います。審査員の教育から始めないといけません。建築学会や建築士会などで時々おかしな意見表明があります。社会音痴と思われる内容です。また、一民間の美術館の開会式で大統領が祝辞を述べることも日本ではありえません。文化活動に対する政治家の立ち位置と世界的なブランドへの積極的な政治の肩入れです。
月別アーカイブ: 2014年10月
港区長秘話その6
選挙中の出来事の思い出です。初めてで何もわかりません。周りの方が運営してくれました。①素性がわからない方に要注意です。選挙事務所へ多くの方が激励のためお訪ねくださいました。中には自称選挙の仕切り屋さんと称する方もいたようです。選挙事務所のスタッフが適当にあしらってお引き取りいただいたようです。一票でもほしい中、こうした手合いにひっかかると問題になる恐れがあります。②F銀行の会長から選挙事務所に激励の電話がありました。選挙事務所のスタッフは皆驚いたそうです。氏は留学の同窓会の先輩です。③また、M不動産の副社長から激励の電話がありました。また、選挙事務所のスタッフが驚いたようです。30年来の勉強仲間です。④A新聞の政治欄に署名記事で港区長選挙の特集記事がありました。記事中私の名前は1度、対抗馬の女性候補の名前が5回記述されていました。私は俗に言う保守系のろくでもない候補、対抗馬の女性候補は市民派候補と記述されていました。明らかに意図的な対抗馬後押しの露骨なバランスに欠いた提灯記事です。彼女への取材はありますが私への取材はありません。選挙後、当該記者に抗議の手紙を書きました。2週間連絡がありませんでした。そこでA新聞の社長に直接アッピールしました。(20年来の知人です。A新聞にはかつて私はコラムニストとして記事を書いていました)そしたら、やっとその記者が上司を伴い区長室に来訪。子供じみた言い訳をしていました。最近のA新聞の問題と筋が同じです。
JR東日本大宮総合車両センター見学会
10月18日(土)早稲田大学技術士会主催で大宮市にあるJR東日本車両センターの見学会を開催しました。私は会長を務めております。人間ドック、あるいは、自動車の車検のように、車両も定期検査が必要です。その工場です。たまたまカシオペアやSLが整備中で、目の前でその美しい姿を見ることができました。機械と機能美の塊です。工場自体、整然とレイアウトされ、工具の配置、作業台の配置は模範的でした。日本の鉄道技術のノウハウの集積基地です。そこで働く作業員は年齢構成に配慮し、技術の伝承に配慮しています。SLはマニュアルというより口伝による技術の伝承のようです。資料館には鉄道マニア垂涎の鉄道グッズが展示されています。近隣の小中学校児童生徒の見学会を開催、また、年に1度地域開放をしているとのことです。改めて訪問したい気持ちです。
建築的には明治時代に工場が建設されました当時の配置図を見て感激しました。できれば関連資料を探してみたい思いです。なければ、研究の価値あり、で、自分で、研究論文を書いてみたいきもちになりました。
日本の鉄道技術のすばらしさを実感し、今後もすばらしい技術を後世に継承していただきたいという思いでおります。必見の施設です。
港区長秘話その5 助言いただいた友人の都庁幹部
選挙活動の間、数人の友人である都庁幹部から貴重な有益な助言をいただいた。
某局総務部長のK氏:首長の性格、職員の意識について貴重な助言をいただいた。さらに、K氏は、私の区長就任後、10人程度の都庁幹部を集めてくれ、2か月に1回勉強会を開催し、様々な政策課題のレクチャーをしていただいた。
某局部長W氏:東京都と23区の様々な政策課題の統計データをいただいた。統計から見て港区のポジショニングがよく理解できた。また、某区に2度の派遣経験に基づき助言をいただいた。「原田さんは多くの引き出しを持っているので、また、職員と面識がないから、区長自ら職員研修の講師をし、職員とのコミュニケーションをはかったらよい。武蔵野市土屋市長は自ら職員研修講師をしている。」(区長就任後、月1回区長自ら職員研修の講師を務めた)「都庁と区役所の人事交流について、都庁はどうしようもない幹部職員の追放のため区役所に送り付けることがあるので気をつけろ、都庁から職員を欲しい場合、名指しで直接局長などに直談判するのがよい。」区長在任中、某局長と直談判、某職員を名指しで指名したが、当時の人事課長(現区長)思慮不足で失敗しました。2度失敗しました。人事課長の無能と、また、ある勢力からの妨害を感じた。
某局M部長:選挙でぼったくられないようにと助言をいただいた。
元局長I氏、別の元局長A氏など、また、現職の局長からも激励の電話をいただいた。
広島県内の伝統建築の視察
先日、日本建築研究会という伝統建築を学ぶ会主催で広島県内にある国宝の伝統建築を視察しました。宮島の厳島神社、不動院、尾道市の浄土寺、西郷寺、西国寺、福山市にある明王院です。失礼ながら、こういう地域にこれだけ国宝があることを知りませんでした。
建築は発注者、スポンサーが必要です。中世、瀬戸内海は産業、商業活動が活発で、多くの富が蓄えられ、時の権力者や地元の有力者に支えられ、これだけの建築ができました。また、優秀な大工などの職人集団が、京都などの伝統の縛りが厳しい仕事でできなかったデザインを、憂さ晴らしに、地方で、自由奔放にしたとの解説がありました。
明王院のご住職からお話を伺いました。「国宝の本堂、五重塔があるにもかかわらず、地元でタクシーに乗り明王院に行ってくれというと、それはどこですかと運転手から質問にあい、面食らっています」とのこと、知名度が地元ですら低くぼやいておられました。上記のお寺、神社は必見です。ぜひ、見学に行ってください。
港区長秘話4選挙戦
いよいよ選挙戦。事前活動。応援の区議会議員のご紹介で多くの区民を訪問。ご挨拶しました。
恒例の東京青年会議所港区委員会主催の候補者の公開討論会に出席しました。赤坂区民ホールです。4人の候補者が出席しました。400人のホールに100人から150人程度の聴衆です。司会進行はH女史(現区議)。ぶっつけ本番、事前打ち合わせなし。
区政の課題の、定住問題、麻布十番公共駐車場の赤字問題、少子化問題などについて課題認識、政策提言を候補者が順番に語りました。①定住問題について、私は港区の定住問題研究会の会長でしたので、専門的な内容を分り易く説明しました。②麻布十番公共駐車場経営問題について、私は警視庁の交通安全の研究会委員を務めた経験を活かし違法駐車対策、交通安全、道路整備の観点から説明しました。③少子化対策について、知識として持っていた客観的な統計データを説明し、港区の特性と課題、可能な政策を説明しました。
討論の後、司会のH女史が「私たちのグループは原田候補を支持します」とささやかれました。また、傍聴していた私の地元の六本木3丁目選出の区議会議員U氏は、「4人の討論を聞いたが大学教授と幼稚園の子供の違いがあった」と私に語りかけました。多くの方に私の発言はアッピールできたと感じました。
公開討論会は、青年会議所がボランティアンで開催しているすばらしいイベントです。今後もあちらこちらで継続されることを期待しています。