5月17日から20日までブルガリア、ソフィアの国際建築アカデミーの大会に出席しています。私は建築の恩師、菊竹清訓先生の建築展について講演します。国際建築アカデミーの客員教授を仰せつかっております。初日の会議に出席しました。ストイロフ会長はじめマルタのリチャード・イングランド氏、トルコのベフィーク・アルプ氏(彼とはアメリカのライス大学建築大学院で同窓です)、グルジアの建築家、ダヴィタイア氏、等、多くの知己がいました。ダヴィタイア氏は1991年アルゼンチンの国際会議からいっしょです。当時、小学校2年生の次女を連れてゆきましたら、次女のことを覚えていてくれ、娘さんは元気ですか?との会話。空港に迎えに来てくれ、かつ、会議中の私のお世話係りはボランティアの方、建設省で住宅政策を担当している28歳の女性建築家ディマ氏。会場であるソフィア建築工科大学の出身です。日本語も少し勉強中です。住宅政策の課題は古くなった住宅のリノベーションです。当初、補助金を少し出しリノベーションの支援をしましたが、進まず、補助金を半分出すようにし、それでも進まず、今は、全額出しているとのことです。日本でもそうですが、地方から雇用を求めソフィアに人が集まり、住宅問題が生じています。中心部のマンションは家賃が300ユーロ程度です。優秀な人材はパリ、ベルリン、ロンドンなどに流出し、人口700万人と言われているブルガリアですが、実際は1割程度海外居住ではないかと言われています。ブルガリアの経済は、リーマンショック、ギリシャの危機などと連動し、厳しいようです。ロシア勢が10人くらい参加、中国人建築家も6名参加しました。初日の講演はフクサス氏、槇氏、オランダのエゲラアト氏の3人です。すばらしいお話でした。続編を楽しみに。