1998年フィンランドの首都ヘルシンキ市の都市計画委員(政治任命で就任)が港区と京都に視察したいとのことで、旧知のヘルシンキ市都市計画局長ペルッキオ氏が航空便で相談がありました。私は当時港区役所で、多くの審議会委員や研究会会長などを務めていただので快くお世話係をしました。
当時はまだ、航空便やファックスでのやり取りでした。港区内の視察の段取り、観光バスの手配をしました。昼食をお台場のホテル日航で天ぷら料理を提案しました。氏からの回答「普通の勤労者が食べるレストランで、かつ、普通の勤労者が食べるランチメニューにしてほしい」でした。
また、せっかくの来日だから京都の途中で箱根温泉に一泊してはと提案しました。氏からの回答「我々は仕事で訪日するのでリゾート地に寄りたくない。公費出張だからリゾート地に滞在するのは不適切」でした。
ヘルシンキ市役所の公職の方の立派な意識、考え方と感動しました。日本の議員(国会議員も地方議員も)の視察はどうか?以前ブログに名古屋市議会議員の遊びたくさんの出張ぶりを書きましたが、他の地域の議員の出張は?報告書を自ら書いているのか?事務局職員が代理で書いているのでは。あるいは、事務局職員に書かせているのでは?視察の成果を政策に活用しているのか?検証、評価が必要です。