日別アーカイブ: 2015年8月11日

B29エノラゲイをたたいた男

原爆の季節です。B29エノラゲイ号が原爆を落としたと報道で説明があります。私は1969年早稲田大学3年生の時、交換留学でアメリカ、オハイオ州のリベラルアーツ(一般教養大学)のThe College of Woosterで1年間学びました。冬休み、オハイオ州デイトンにある空軍博物館を訪問しました。そこでたまたまB29エノラゲイが展示されているのを見かけました。シールに「エノラゲイが落とした原爆により戦争を終結した」と書かれていました。私は機体を「この野郎」という気持ちでたたきました。広い敷地で警備員もおらず、また、寒い冬で来訪者もいませんでした。

幼稚園から小学生低学年の頃、母親から布団の中でB29の空襲で逃げ回った話を聞きました。巨大な飛行機を聞いていましたが、実物を見て、セスナを少し大きくした、あるいはYS11を小ぶりにした程度の大きさという印象でした。機内も入れ自由に見学できました。今思うと貴重な機会でした。恐らくエノラゲイをたたいた日本人は唯一私だけか?46年前のことです。

新国立審査員の問題、その2

新国立問題について、以前コメントを書きました。追伸です。審査委員長の安藤氏は記者会見で「自分は大きな物をやった経験がないから費用のことはわからない」と発言。驚きました。無責任と感じました。コストのことがわからなければ、審査会の下に「コストについて助言する小委員会」を設置し、助言を求めるべきでした。ただ格好いいだけで選んだのなら小学生でも審査員が務まります。

区長秘話23:プレゼントへの対応

前のブログでも書きましたが、私は区長時代プレゼントを全て返しました。しばらくしてプレゼントを受け取らない区長と周囲が理解したのか、プレゼントは来なくなりました。それでよいのです。プレゼントをもらってにニコニコするようなリーダになってはいけません。

区長に就任後、妻が、元区長夫人から「いただいたプレゼントをだれに回すか、考えるのが大変なの」と言われたと私に伝えた。私の場合、プレゼントを一切受け取らないのだからこのようなことで悩むことは一切なし。知人、あるいは職員から、某議員宅を訪ねたら玄関がプレゼントの山だったと語っていました。与党野党に関係なくです。仲人をしたなど特別の関係なら別ですが、政治家、社会のリーダになったら、業者からの儀礼的なプレゼントは拒否すべきです。

区長秘話22:区長就任に感謝の言葉、与謝野馨氏と保坂三蔵氏

2000年港区長に就任し、某ベテラン区議Y氏は「俺が応援したから原田は区長になれた」など大口、ほら吹きのような発言。何度も言われると、うんざり。

自民党の地元の与謝野氏は、2000年6月の衆議院選挙で落選。東京都選出の自民党参議院議員保坂三蔵氏が国政、都政の窓口となりました。俺が区長にしてやったの類の発言をする人物がいる中で保坂氏は「誰も引き受け手がない中、原田さんが区長を引き受けてくれた助かった、ありがとう」と感謝の言葉。この発言に心を打たれました。実際、私は名誉とかでなく社会貢献の気持ちで区長を引き受けました。保坂氏は「与謝野さんが落選中だが、時々港区政の報告をしたほうがよい」と私に助言。私も同感と思い与謝野氏に連絡し港区政について報告したいとお話したら「私のことに気を使う必要はない、一切心配しなくてよい」との回答。これまた心を打たれました。区長退任の2004年6月保坂氏を参議院に訪ねお世話になったお礼を述べたところ、ご多用の中、保坂氏自ら1時間程度参議院の中を案内してくださった。また、「誰もなり手がいない中よく原田さんが区長を引き受けてくれた」と感謝の言葉。リーダーにふさわしい人格者と感じました。