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ルーマニアの木造教会、ルーマニア大使をお招き勉強会

2015年11月ルーマニア大使シェルバン氏をお招きし日本建築研究会で世界遺産登録されているルーマニアのマラムレシュ地方の木造教会建築について勉強しました。面白いことを知りました。①肘木など日本の伝統木構造と共通点があります。また、飛騨高山の合掌造りとも共通点があります。②木造教会の最も高い物は70m。シュルデシティ村の1724年完成の教会。③13世紀頃統治していたハンガリー帝国の命令で石造は禁止され木造のみ許可されたので木構造が発展した。④ルーマニアはRomaniaと表示されるがローマ帝国時代のローマの出先というような意味でネーミングされた。⑤ソ連共産党時代、宗教は低迷したが民主化後どこからともなく木造大工が集まり木造教会建築が復活した。さらにルーマニア出身の世界的彫刻家ブランクーシの紹介、日系彫刻家イサム・ノグチもブランクーシの下で修行したことのエピソードの紹介がありました。ルーマニアのおいしいワインを飲みながらシェルバン大使の面白い講義に参加者は大満足でした。ぜひルーマニアの世界遺産の木造教会建築群を見に行きましょう。