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50年来の友情交流。

昭和44年(1969年)早稲田大学3年生の時交換留学でアメリカ、オハイオ州にあるThe College of Woosterに1年間交換留学しました。多くの友人に親切にしていただきました。そのうちの1人がLisa Zwanzichです。彼女は1970年から1年間交換留学生として早稲田に留学しました。卒業後は平和部隊としてアフリカのコンゴなどで社会貢献活動しました。私もその後スウェーデンや再度アメリカに留学したり、結婚で住所が変わったりし、音信不通になりました。

1990年頃ウースター大学から同窓会名簿が送付されました。留学時世話になった友人の住所が新たにわかり、多くの仲間に航空便を送りました。Lisaからも返事が来ました。子供同士が同い年ということでLisaの提案で子供同士をペンフレンドにし手紙の交換をさせました。英訳は妻が担当しました。1997年アメリカの学会参加の際娘を連れ、学会終了後Lisaの家族を訪問、大歓迎を受けました。ペンフレンドであるLisaの娘2人と面会し、私の娘(当時小学校4年生)も大感激でした。個人情報保護も大切ですが同窓会名簿も大切です。

娘の成長とともに郵便の交換が減りました。インターネットの時代の変化もありました。だいぶ連絡が途切れましたが、Lisaの長女から日本を訪問したいと連絡がありました。半ば新婚旅行のような内容。拙宅にホームステイするように伝えました。5月の連休中、2人は来訪。母親であるLisaが住んでいたホストファミリーを見つけそのお宅を訪問、早稲田大学を案内し、Lisaの娘夫婦は大感激。ホストファミリーのお母さんもお元気でした。ホストファミリーのお母さんもLisaの娘を見て大感激。Lisaにそっくりです。

二人ともアメリカの平和部隊でガーナに3年間滞在し、社会貢献活動をしていたそうです。また夫は2000年ブルガリアに2年、ルーマニアに半年、平和部隊員として社会貢献活動をしたそうです。ルーマニアでは路上生活の子供の世話をしていたそうです。アメリカの社会貢献活動に敬意を表します。しかし、連日アメリカ批判のマスコミや野党ですが、こうしたアメリカの社会貢献、国際貢献はほとんど報道されません。

こうした長い友情は大切です。私の子供、孫にこうした交流をつなげてゆきたいと思います。目先の利権ばかり追いかける政治家などを見ました。50年たっても評価される活動をすべきです。

ところでLisaは10年前乳がんで亡くなりました。残念なことです。

拙論ニューヨーク市観光政策と・都市開発と舛添知事のニューヨーク視察の比較

平成28年4月明治大学公共政策大学院紀要論文に「ニューヨーク市の観光政策と都市開発」を寄稿しました。最近のニューヨーク市政の勢いを分析したいと思いました。10年以上ファイルしたニューヨークタイムズはじめアメリカの専門誌の記事が相当ファイルしてありました。したがって調査費用ゼロです。人件費ゼロです。私の趣味的研究ですので。ニューヨークとの比較において東京都の課題提起をしました。ご覧ください。

一方、舛添知事は報道によると5千万円で職員20名連れての大名旅行と批判されました。知事は帰国後ニューヨークの水運、ブロードウェイの文化、芸術を参考に街づくりをしたいなど発言がありました。私が前述の論文や20年前30年前、朝日新聞の論説記事、専門誌に書いた内容です。今頃何を言うかという気持ちです。知事や局長がニューヨークの状況を知りたければ私が無料で提供できました。調印式など本人の存在が必要な場合は訪問の必要があります。単なる取材であればもっと安上りの方法があったと思います。

海外取材について思い出話。港区長時代フランス外務大臣の招へいで、東京フランス大使館の建築家選定の設計競技の審査員を依頼され、2日間パリを訪問することになりました。飛行機代とホテル代はフランス外務省負担。港区役所の立場からは私的旅行扱いでした。1日が審査会、1日は自由時間でした。事前に私自ら手紙を書き、OECD日本部長(日本政府への都市政策勧告書を書いた張本人、都心問題の提言ですから港区とも十分関係します)との面会、ルーブル美術館長との面会、日本の国際交流化協会パリ所長との面会、元フランス政府大統領府建築長(日本の建設大臣のような立場)、著名なフランス人建築家ドミニク・ペロー事務所訪問、パリ市営住宅視察、モンパルナス駅開発(品川駅開発にアイデアが参考になると思いました)など、日程を自ら作成、連絡を自らやりました。港区役所には秘書部門にも他にも海外と手紙をやり取りするだけの人材はいませんでした。パリで、実際効率的に面会、取材などしました。帰国後、自ら自腹で100ページほどの報告書を作成、助役など幹部に配布しました。残念ながらおそらく宝の持ち腐れ、ゴミ箱にポイだったと思います。区長自らこうしたことをやりました。知事や議員の視察がありますが参考にしてくだされば幸いです。

元イタリア大使の東京観光、東京は外国人観光客に問題山積。

2015年11月元イタリア大使夫妻が訪日されました。私の港区長時代のイタリア大使で個人的に交流があった方です。直前、東京でホテルが確保できない、困ったとメールがありました。拙宅にホームステイしていただくことになりました。ホテルが不足していることは大問題です。ホテルは装置産業ですから国や東京都は積極的にホテル供給の支援をすべきです。11月23日祭日に京都を訪問するということで、私が夫妻を東京駅に連れて行きました。JRパスを所持しており「ひかり号の自由席」のみ乗車可能です。私はなれていますからお二人をひかり号の自由席の車両に案内し、乗車させました。ホームでは日本語のアナウンスが大声でされ日本人である私ですらホームの放送を聞き取れません。日本語がわからない外国人にはひかり号の自由席の車両はどこか、どのように乗ればよいのか、アナウンスだけでは理解不可能です。外貨交換所も見当たりません。国も東京都も「おもてなし」と口あたりの良い題目を唱えていますが、現実は以上の状態です。役人はもっと観光を学ばなければなりません。お題目でなく現実的な課題解決の施策が必要です。円安やビザの緩和で観光客が増えているだけです。観光政策や具体策で観光客が増加しているわけでありません。国も東京都もしっかり、地についた具体的な施策推進をする必要があります。