民主国家トルコでクーデター未遂事件が発生しました。多くの犠牲者が出たようです。大変残念です。トルコには国際会議や大学で招聘され時々訪問します。友人も多くいます。建築仲間の話です。現大統領は2003年から首相、大統領を務め相当な権力者になってしまった。イスラム教と日常生活は別だという建国の理念から次第に遠ざかり、イスラム回帰の傾向がある。EU諸国から反発がある。シリア難民を受け入れたのは良いが250万人に達し、大きな負担となっているなどです。批判、不満を論ずるのは良いとして、民主的なプロセスで選ばれた大統領をクーデターで転覆させるのは許せないことです。トルコの政治情勢が早急に収まることを祈っております。私の親しいトルコの大学教授の奥さんはトルコ陸軍の将校です。お姉さんはトルコ空軍のジェット戦闘機のパイロットです。この事件に巻き込まれていないとよいがと祈っております。
マスコミなどアメリカを批判すれどほめませんが、アメリカの政治制度は成熟した民主主義です。オバマ大統領のように政治経験のない人物が大統領になっても、ケネディ、クリントンのような若い、政治経験の十分でない方が大統領になっても、軍や治安機関は国民から選ばれた大統領に忠誠を尽くすという制度です。
私自身の経験で言えば、政治経験のない原田が…無理だろう、「俺は何期も議員を務めた本当の影の区長だ」と裏で豪語する区議が数名いました。アメリカの民主主義を体験した立場からすれば、愚かな人物が地方政治を牛耳ろうとしていたということです。日本の地方政治のレベルの一端です。