リオ・オリンピック、すばらしイベントでした。一部に、時間管理について課題指摘がありました。日本で生活していると、朝の通勤ラッシュ時に正確に2分おきに到着、出発する電車を使い、それが当たり前と思っています。1991年アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された建築家のビエンナールに参加、講演しました。世界中からスーパースターの建築家が多く参加しました。新国立競技場で話題になったザハ・ハディットもいました。会に参加し、やはり南米だなと感じました。時間管理の問題です。月曜から土曜日まで6日間の講演会のイベント。夜6時過ぎにその日の日程が終了すると、主催者からパーティに連れ出されました。今日は市長宅、次は建設大臣宅…という具合。バスで連れて行かれますので、自分でホテルに戻れません。深夜2時くらいまでパーティが続きます。会話のネタを多く持っていないと間が持ちません。また、ジョークも大切です。(この辺は日本人が不得手な部分)(元区長S氏にご注進があったのでしょう。元区長から原田はしゃべり過ぎと注意されたことがありました。自ら会話の誘い水を出すことも大切です)大会次第によると翌朝10時から講演会と記載されていますので、真面目に講演会場に行くと、500人以上入る会場には誰もいませんし、講演者もいません。時間の経過とともに、三々五々人が集まります。逆に南米の建築家は予定時間の倍の時間もしゃべって、オーストリアから来た建築家に(時間厳守の習慣があると思います)そろそろ止めろと野次が出ました。He shall stop!という野次です。文化の違いの例です。東京オリンピックでは施設建設、準備も時間通り、大会運営も時間通り進むことと祈っております。
追記、日本で建築家の講演会というと建築学科の学生など専門家、オタクが聴きに来ます。ブエノスアイレスで驚いたことは500人以上の聴衆の多くは「普通のおばさん」でした。文化度が高いと思いました。日本でこれだけのおばさんの聴衆が集まるのは「杉良太郎」のイベント(話題が古いですかね?)くらいでしょう。