日別アーカイブ: 2016年8月29日

港区長秘話その44 沈着冷静、機転の利くH課長

沈着冷静、機転が利くH課長がいました。①現職の同僚が亡くなった葬儀の席で同僚を代表し立派な弔辞を読みました。なかなかできることではありません。②ある時アポなしで地域整備公団のY理事が都心型産業育成の話をしにH課長を訪問しましたが、話の内容から「Y理事を区長に引き合わせたほうが良い」と即断、理事Y氏を区長室に連れてきました。3人で意見交換をし話が盛り上がり、その施策は具体的に実現させました。この人物を区長に合わせたほうがよいか、そうでないか機転が利く判断でした。Y理事は通産省の私の友人のI 課長の同僚でした。Y理事のアポなし区役所訪問も見事です。やる気満々が伝わってきます。③鶴見の総持寺で職員家族の通夜がありましたが、運転手が道に迷い、たどり着けません。H課長が近所に住んでいることを思い出し、電話したら、公用車の場所を特定し、「そこで待っててください、すぐ迎えに行きます」となり、間もなくH課長は自家用車で到着、公用車を通夜の会場に誘導してくれました。機転が利く方でした。④港区役所と地元の金融機関が合同で経済講演会を開催しました。招聘した講師はR大学の経済学者S氏、テレビでも時々笑顔でコメンテーターで出演するタレント的な方。控室で私がお礼の挨拶をし、H課長が講演料を渡し領収書に署名、住所の記載をお願いしたところ、なぜかS教授は怒り出し、「こんなことさせるのは役所仕事だ」と大声をあげました。テレビの笑顔とは別人です。H課長は冷静に発言を続け、署名をいただきました。公金をお渡しする以上、署名、住所を書いていただく必要があります。S氏は裏金でももらい、税務申告を避けたかったのでしょうか。テレビで笑顔のタレント教授の素顔を見たり、という気持ちでした。H課長の沈着冷静ぶりは見事でした。頼りになる管理職でした。

組織運営論、水平、敬意、自ら進んで、

同窓会会長を3つ仰せつかりました。1994年早稲田大学国際部同窓会会長、2009年早稲田大学技術士会会長、2010年フルブライト同窓会会長です。早稲田大学の技術士会会長は現在も継続しています。そのほかNPOの理事長、いくつかの勉強会の幹事など頼まれています。会の規模、目的も様々です。共通して心がけることは、①水平型、②相互に敬意、③自ら進んで業務を担当する、です。

①水平型について、年齢層が様々ですが、後輩、年下、新人会員に対しても「さん」づけすることです。先輩、後輩、序列をつけないことです。②相互に敬意について、発言は自由、相手に敬意を表することです。③自ら進んで業務を担当するについて、お互い誰かが仕事を担わないと会は動きません。数十人程度の組織であれば、だれもが等しく業務を担当することが必要です。時々、ウーン?と考えこんでしまう言動の方がいます。後輩に「〇〇君」あるいは呼び捨てにしたりする方、理由もなく大声で威嚇したり、凄んで見せたり、「おめー!、てめー!」など聞くに堪えない発言をする方、そういう席で俺は偉いと先輩面して自己満足の目的で会に出席する方、人には業務を押し付け、自らな何もしない方、などが時時見られます。会議中、ふんぞり返ったり、ガムをクチャクチャ噛んでその音が会議室に行き渡るくらいガム好きな方、帽子をかぶったまま席に座っている方、だらしない恰好で座っている方、…他人に迷惑をかけているなど全く自分が見えていない方です。

やんわり注意したりしますが、意識が低いのか、理解しようとしないのか、なかなか分かってもらえません。

その他、自分の利益のために組織を悪用する方も問題です。会の理念、規則、原則を設け、それに反する方は辞退していただく必要があります。会員が楽しく、また、目的を達成する組織運営にしなければなりません。