小学校2年生の頃と思いますが、父親からクリスマスプレゼントに鉄道模型のOゲージのレールとEB58というタイプの電気機関車の模型、交通信号機の模型セットをもらいました。子供ながらすごい衝撃だったので今でもその時のシーンを覚えております。買った場所は新宿東口駅前の、間口一間か2間の狭い模型屋さんだったような記憶です。(当時の店は皆その程度の規模)深夜、目をさまし、眠い目をこすりしているとOゲージのレール(幅32mm)が敷かれ電気機関車が動いていました。機関車が通過するたびに信号が青から赤に変わりました。子供心に、模型の面白さ、電気システム、信号制御に関心を持ちました。戦後の住宅ですから狭い部屋でしたが、部屋いっぱい模型のレールが占めていました。今思うと、父親のボーナスを全部つぎ込んだのではと思います。3,4年生になった頃、昆虫図鑑、植物図鑑、地理図鑑といった図鑑のセットをもらいました。どちらかというと理系の知識を図鑑(きれいな絵だったことを覚えています)で学びました。また、その頃、顕微鏡をプレゼントでもらいました。100倍、300倍、600倍の3種類の倍率でした。あちらこちらからサンプルを持ってきて、眺めました。今思うと、父親からのプレゼントがその後の進路選択に結構影響を受けたかと感じております。
私の子供の場合、プレゼントはあまりあげなかったような記憶ですが、海外に関心を持ってほしいという私の願望で、国際会議の際、子供を順番に連れて行きました。アメリカ、アルゼンチン、トルコ、スウェーデン、パリなどです。訪問地の先々で「スリがいるから気をつけろ、ひったくりがいるから気をつけろ、暗がりにピストル強盗が潜んでいるから気をつけろ、夜は地下鉄は危ないから乗らない」と厳しく注意喚起をしたせいか、外国の都市は危ないと思ったのか、だれ一人海外に関心を持ってくれませんでした。反面教師というのでしょうか。