日別アーカイブ: 2017年3月27日

子供時代、父親からのプレゼント、その影響?

小学校2年生の頃と思いますが、父親からクリスマスプレゼントに鉄道模型のOゲージのレールとEB58というタイプの電気機関車の模型、交通信号機の模型セットをもらいました。子供ながらすごい衝撃だったので今でもその時のシーンを覚えております。買った場所は新宿東口駅前の、間口一間か2間の狭い模型屋さんだったような記憶です。(当時の店は皆その程度の規模)深夜、目をさまし、眠い目をこすりしているとOゲージのレール(幅32mm)が敷かれ電気機関車が動いていました。機関車が通過するたびに信号が青から赤に変わりました。子供心に、模型の面白さ、電気システム、信号制御に関心を持ちました。戦後の住宅ですから狭い部屋でしたが、部屋いっぱい模型のレールが占めていました。今思うと、父親のボーナスを全部つぎ込んだのではと思います。3,4年生になった頃、昆虫図鑑、植物図鑑、地理図鑑といった図鑑のセットをもらいました。どちらかというと理系の知識を図鑑(きれいな絵だったことを覚えています)で学びました。また、その頃、顕微鏡をプレゼントでもらいました。100倍、300倍、600倍の3種類の倍率でした。あちらこちらからサンプルを持ってきて、眺めました。今思うと、父親からのプレゼントがその後の進路選択に結構影響を受けたかと感じております。

私の子供の場合、プレゼントはあまりあげなかったような記憶ですが、海外に関心を持ってほしいという私の願望で、国際会議の際、子供を順番に連れて行きました。アメリカ、アルゼンチン、トルコ、スウェーデン、パリなどです。訪問地の先々で「スリがいるから気をつけろ、ひったくりがいるから気をつけろ、暗がりにピストル強盗が潜んでいるから気をつけろ、夜は地下鉄は危ないから乗らない」と厳しく注意喚起をしたせいか、外国の都市は危ないと思ったのか、だれ一人海外に関心を持ってくれませんでした。反面教師というのでしょうか。

港区長秘話66、区長就任後、校長・園長会での挨拶。

港区長就任後様々な場所で挨拶をしました。その一つで小中学校長、幼稚園長会での挨拶がありました。一般的に担当部門の職員が挨拶原稿を作成します。その時は一切事務局が作成した原稿を見ず挨拶をしました。少し長めの挨拶だったと思います。

(1)校長先生の役割は、卒業生が10年、20年後、振り返り、自分が卒業した小学校、中学校の生活は楽しかった、よい先生に出会った、良い仲間に出会ったと、同窓会、同期会で会話をできるよう、現在の教育環境を整備すること。

(2)具体的に、学校内で暴力行為などあれば、校長先生は体を張って問題に対処してください。間違っても事件、事故が生じないようにしてください。もし、事件、事故が生じると、卒業生は同期会、同窓会に出席したくなくなるでしょう。もし、出席しても通夜みたいな会話をすることになるでしょう。

(3)校内暴力など生じた場合、学校だからという遠慮が働いてはいけません。事件と認識したら直ちに警察に通報し、警察に事件解決を委ねてください。子供の喧嘩に警察が出てきたなど、もし、マスコミなどの批判があれば私が責任もって全て対応します。

(4)個人的なことですが、高校時代、英語で赤点(不合格)を取った人間が、指導者の教育方針で、海外留学を3度したこと、高校時代、国語で赤点を取った人間が、朝日新聞の部長(後年社長)に文章が気に入られ39歳で朝日新聞のコラムニストを2年務めたこと、指導者の存在は大きいという自らの体験。

以上のような内容を熱い気持ちで語りました。また、後日、改めて、若い時視察したアメリカの小中学校の教育制度、学校税(日本にはありません)、教育事情、学校施設の事例など校長先生に講演しました。