日別アーカイブ: 2017年10月31日

長野県内の国宝建築を堪能しました。

伝統建築を勉強する友人と長野県内の国宝を視察しました。定番の善光寺、青木村の大法寺三重塔(上田市からアクセス)(パンフレットをいただき見たら説明書きはお世話になった元文化財研究所所長、文化功労者の伊藤延男先生の解説でした)、別所温泉そばの安楽寺八角の三重塔、北向観音、大町市の仁科神明宮、松本城、松本市内の旧開智学校です。近世、上田地域は塩田の平と呼ばれ、豊かな地域だったそうです。力ある勢力が入り乱れた理由が分ります。

善光寺は間口24m、奥行き50m、高さ25m、外陣、内陣、さらに内内陣と奥が深い平面計画です。通常のお寺と入口の向きが逆です。天台宗と真言宗が1年ごとに担当するという変則的な運営をしています。大法寺は山間の勾配地にあり、三重塔が一番奥に立地し、その美しい姿から見返りの塔と言われています。安楽寺八角三重塔は禅宗様で全国的に珍しい造形です。同道した宮大工曰く、八角の建造は手間が3倍はかかるだろうとのこと。北向観音堂も全国的に例がない作りです。要は善光寺と向き合って配置されたということです。両方をお参りするとご利益があります。仁科神明宮は、伊勢神宮の支店のような位置づけ。伊勢神宮が20年ごとの式年造営で必要とするヒノキの森を確保するためのお伊勢さんの拠点の一つです。仁科神明宮も当初、20年ごとの式年造営がされていたそうですが、費用がかかるとのことで1700年頃から式年造営を止め、当時のままの姿が現在に残っています。姿は伊勢神宮と似ています。ヒノキの森林に囲まれた神社で、また、参拝時は雨であったので他に参拝者はおらず、雨に煙る美しい神社の姿を見ることができました。松本の開智学校は明治9年(1876年)疑似洋風の建築です。装飾、色彩など見事です。日本の大工、建築技術の素晴らしさが伝わってきます。明治時代の教育資料も展示されています。先生が書いた問題児の取り扱いについての記録、視覚障がい者の生徒が在籍、貧しい子供たちのために夜間小学校の開催、考えれば今の学校より教育内容が進んでいたのではと思います。

機会ありましたら長野の国宝めぐりをぜひ。泊まった別所温泉の中松屋旅館、素敵な女将のおもてなしと郷土史家の橋詰さんの真田家や上田の歴史講義に感激しました。

上尾市市長と議長の不祥事に思う。港区でも官製談合

10月30日(月)午後、上尾市民の技術士から電話がありました。「間もなく市長と議長が公共事業の談合で逮捕されるらしい」との報告でした。私は「またかー」と思いました。市民が気の毒。真面目な職員が気の毒と思いました。一方、上尾市幹部職員は市長や議長の不正に協力していたかもしれません。(11年前福島県知事、和歌山県知事、宮崎県知事が逮捕された際も出納長や土木部長なども協力者として逮捕されました。知事に恩を売って副知事や外郭団体のポストを期待していたのでしょう。)同時に、監査委員や監査事務局職員は何をしていたのか、と憤りを感じます。不正、不適切な契約に対し問題指摘するのが監査の役割です。上尾市の監査委員や事務局長は市長のゴマすり監査役なのか、無能なのか、どちらかです。市長も議長もポストにふさわしくない人柄です。単なるワルがたまたま市長、議長になり、つるんで不正をしたということでしょう。

これまで書きましたが港区でも官製談合がありました。私の耳に入った以上叩かざるを得ません。でなければ、原田は不正に与する区長と疑われます。私は大胆な契約改革をしました。港区ではベテラン区議Yが官製談合のキーマン。元区長S氏が「俺の盟友だ」と私に言った人物です。港区の談合について麻布十番のK氏からも詳細、具体的な情報を聞きました。K氏も何らかの形で関与しているのでしょう。だから詳細を知っているのです。私が談合が起きない契約改革を進めた(設計者をプロポーザル方式で選定するなど)ところ、ベテラン区議は私に凄んできました。「おめーのせいで契約制度がぐちゃぐちゃになった」と、「おめーはSチャンの後継者なんだから契約制度は昔のままでやってくれ」、「談合なんか無くなんねー」などでした。噂ではY氏はS元区長に「原田のせいで小遣いが入ってこなくなった」と泣きついたと耳にしました。

談合自体問題ですが、ガバナンスの観点からも問題です。アメリカではケネディ、クリントン、オバマと40代の大統領が就任、全てが大統領に従います。「俺が影の大統領」などいません。日本文化大好きですが、日本の仕組みで最悪の問題、年功序列、先輩が若者に威張りちらし、無理難題を吹っ掛ける。それで、東芝、オリンパス、最近の神戸製鋼、日産など、問題噴出です。「俺はベテランの区議だ、おれが影の区長だ」と威張り散らす区議自体、区政の癌の一つ。この手の区議が少なからずいました。教養を感じないただ長年区議をしていただけの人物が若い区長に「おめー」ですから困った人物です。幹部職員も何らかの形でベテラン区議の官製談合にかかわっていました。U助役、政策経営部長、契約課長、担当部門の課長などです。公務員は不正を見つけたら司法当局に通知しなければならない義務があります。そういう点でも港区幹部職員は失格です。幹部職員もベテラン区議に「先生、先生」とぺこぺこ。滑稽な姿でした。武井現区長は、ある幹部曰く「現場を知らない総務しか知らない人物」とのことです。私の区長時代70人の課長の中で最もおとなしい人物。話し方も小声でボソボソ。官製談合の連中には都合の良い区長でしょう。

港区長秘話84区長秘書の資質、区長の見送りせず、アルバイトへ

区長退任(平成16年6月27日(日)の直前、平成16年6月24日(木)だったと思います。Y秘書が「今夜は用事がありますので、先に失礼します。見送りできません。」と言ってきました。「了解」と伝えました。秘書は慣例上、区長の退庁時、見送りをします。翌日、どちらかの報告で「昨晩区長予定者武井さんの激励会が開催され、Y秘書が受付のアルバイトを務めた」との内容でした。驚きました。区長秘書の業務を果たさず、業務を抜け出てアルバイトです。受付を務め何らかの対価を受け取ったでしょう。恐らく元区長S氏等が激励会を企画したのでしょう。確認しませんでしたが、幹部達も出席したことでしょう。翌朝、Y秘書を厳しく叱正しました。私にとり大きな侮辱でした。O秘書課長(広報課長)、N政策経営部長、U助役も承知していたのでしょう。