日別アーカイブ: 2018年3月5日

日本学術会議で設計者選定のため会計法の改正について議論。難しいと思います。

元建築学会長、元建築家協会長の仙田満さんが昨年、日本学術会議で、設計者選定のために自由度を確保するため、指名競争入札を定めている会計法を改正すべきという問題提起をしました。

私は仙田さんに「会計法」改正は不可能とお伝えしました。法律を改正するということは大変は手続きが必要です。多くの議員の賛成がなければ不可能です。

私は港区長時代、区長の権限で設計者選定を金額の多寡で決める競争入札でなく「プロポーザル方式」(A-3の用紙1枚に提案を書く)を採用しました。そのプロジェクトに最もふさわしい建築家、コンサルタントを選ぶことが発注者にとり、ひいては区民にとり、重要なことです。また、巷間言われるような談合防止対策にもなります。

首長、施設課長(営繕課長)等の権限、指導力でできることです。具体的に実績を積み上げればよいことです。そのように仙田さんにお伝えしました。学者や専門家たちに政治事情を理解してもらうのに難しさを感じました。政治事情をもっと勉強いただきたい。また、海外の事情をもっと勉強し、日本でも海外の専門家の選定方式を採用するよう活動すべきです。オランダのハーグ市庁舎はアメリカ人のリチャード・マイヤー、ラトビアの首都のリガ市庁舎はイギリス人建築家、ヘルシンキ市の美術館はアメリカ人スティーブン・ホール、パリのルーブル美術館の入り口はアメリカ人、…これが国際標準です。

武井港区長の公職、外国人登録事務協議会全国連合会長、原田が授けた公職

武井港区長のプロフィールで法務省所管の「外国人登録事務協議会全国連合会会長」と最初に記載があります。国が絡む組織の長ですから、武井さんはアッピールしたいと思っているのでしょう。武井さんは外国に関する諸事には素人です。私がたまたま外国暮らしが長く、実際外国の地で、外国人登録を自ら行った経験がありますから、多少はお役にたてるのではという気持ちでお手伝いさせていただきました。武井さんはかかる問題は全く知識も意識もありませんが、武井さんへの置き土産としました。武井さんが外国人問題についてお勉強をし、スムースにお役を果たされることを祈っております。

元厚生労働省次官、村木厚子さんのインタビュー連載、敬意と怒り、

厚生労働省局長だった時冤罪で逮捕され、その後、事務次官に就任した村木厚子さんのインタビュー連載記事が読売新聞「時代の証言者」に28回にわたり掲載され、読みました。まずは、検察に対する怒りを覚え、さらに、村木さんの精神力の強さ、すがすがしさに敬意を払いたいという気持ちでした。

数年前、村木さん局長時代、事件でないのに、極悪非道なばか検事(大阪地検特捜部)が創作で事件をでっち上げ、村木さんを逮捕、起訴した事件がありました。裁判の前、開示された証拠書類を村木さん自ら調べ、証拠書類に偽造があることを自ら見附、検事のでっち上げということが判明しました。

反社会勢力が犯罪を犯しても、彼らだからしょーがないという気持ちにもなります。特捜部の検事が、事件でないものを勝手に事件に作り上げ、何ら落ち度のない方を逮捕、起訴、長期間拘留したことには怒りを覚えました。極悪非道な元検事は今どうしているのでしょうか。また、当時の大阪地検の責任者、特捜部の責任者、高検の検事長、検察庁の検事総長たちはどのように責任を取ったのか、不明です。本来、上司は辞表を出し、村木さんに土下座し、退職金を全て村木さんにお渡しし、しばらく仏門にでも入るべきでした。当時の検事総長、大阪地検の検事長、特徴部長など、いわゆるヤメ検として、大手企業などの顧問弁護士として高給を受け取りのうのうと暮らしているのでしょう。反社会勢力を中止することも大切ですが、こうした極悪非道な検事たちを社会、マスコミ、国会等が監視すべきでしょう。

もう一点、敬意を表したいのは村木さんの冷静な態度です。あれだけ屈辱的な扱いを受けたのに、その後、現在も冷静に社会で対応されていることです。私には想像できない、芯の強さをお持ちの方と拝察します。私なら怒りまくってしまうでしょう。

村木さん事件を知ると、検察の発表をうのみにできない、正義の番人と思っていましたが、でたらめな輩も多い、気を付けなければという気持ちになりました。(させられました)検察庁の最高幹部含め、関係検事たちが公式に謝罪をしたのか記憶がありません。