日別アーカイブ: 2018年5月10日

熟年タクシー運転手との会話、分る経済の一端

都心住まい、車なし、いつも地下鉄、バスで移動しています。大きな荷物がある時だけタクシーを使います。(建築模型など運ぶ時、通勤時間帯では満員で破壊される恐れがありますので)その時熟年タクシー運転手との会話です。タクシーを取り巻く状況です。

外国人観光客が増えたが、後ろからスマホを見せられ、小さな画面で、見慣れない小さなアルファベット文字で表現された地図を見せられ、ここに行ってくれ、と言われ、字が小さく読みづらく、また、アルファベットで理解ができず、困ることがあります。白人の観光客の場合、近場であまりもうかりません。台湾人などは結構な距離を乗ってくれます。

タクシー業界は慢性的な人手不足で、タクシーの2割程度が走っていない状態。自分は高齢になったので退職したいと申し出たら、もう少し継続してほしいと言われた。高齢者の運転手が多い。若い方を地方から求人広告でスカウトしているが、月給の数字で若い方が地方からつられ東京に来てタクシーの運転手になる方がいるが、その月給の数字は地方では生活に十分な額だが、東京は住居費など生活費が高いので、結果として厳しい経済状態と判明し、退職し、地方に戻る若者がいる。などの会話でした。タクシーの運転手さんと会話で分る経済の一端です。

チェコ若手芸術家の展覧会、開催中

友人のご案内でチェコの若手芸術家の展覧会に行きました。場所はチェコ大使館内です。場所は渋谷区広尾2-16-14。マレク・スラヴィーク氏。タイトルはパラレル・ワールド。5月18日までです。大作10点ほど展示されています。

寺田さんという美術分野で個人で芸術家を支援する活動をしている方がドイツで日本人アーティストの展覧会を企画、ドイツ人の審査員に依頼し、何人かの日本人に寺田賞を授与しました。日本人だけでなく外国人にもと思い、外国人の展示の中からマレク・スラヴィーク氏の作品に賞を授与したそうです。受賞の一環として今回の展覧会の開催に至りました。

寺田さんの企画に敬意、スラヴィーク氏の絵画に賞賛です。一言で抽象画、幻想的、色彩の使い方が、青、黄、緑などが中心、深海、宇宙をイメージさせられます。氏と絵を通じ会話しました。楽しいひと時でした。大いに刺激を受けました。大作10点ですが、チェコからの搬送、通関手続きなど、大変だったろうと想像しました。私も時々海外に建築デザインのパネル(1m×1m程度)を送ることがあります。それだけでも大変だった思い出があります。

東欧は30年前までソ連共産党の支配下にあり、文化芸術も「共産主義の高揚」のためのみの活動で、自由な表現が許されませんでした。本来芸術は自己表現、反体制などがテーマになるべきものです。多くの芸術家が圧殺されてきました。圧殺から解放され、芸術家のたまりにたまったマグマが爆発するでしょう。これから東欧の芸術家の活躍が期待されます。

個人的には、ソ連の最高芸術家だったチェリストのロストロポーヴィッチ氏から直接聞いた話でもあります。ロストロポーヴィッチ氏は日本にも多くのファンがいて、昔、来日時、私の妻が通訳、案内役を務めた関係です。1970年頃、氏は反体制作家のソルジェニツィン(ノーベル文学賞受賞者)を支援したとして、国外追放され(アメリカに亡命)、ソ連共産党から全ての名誉(ソ連最高芸術家の称号など)をはく奪されました。

スラヴィーク氏の今後のご活躍をお祈り申し上げます。