埼玉県でこだわりの仕事をするS大工さんが伝統工法による300年住宅を造り、ご招待をいただき見学会に参加しました。柱の太さは6寸、梁、桁材はヒノキ、カラマツ、壁は左官仕上げです。フォルムは方形(正方形の平面で屋根はピラミッド状)です。床材はクリ、建具は杉で赤味と白味をツートンで使用した材料。既製品の建材を可能な限り使用せず、本物の木材で造り上げるという思想で、こだわりで建てた住宅です。材料は秩父産、一般の木材市場には少し問題があるという程度の良質な木材を材木問屋から比較的廉価で入手し、製材屋に製材を依頼し、その後は自ら加工した住宅です。総費用については不明ですが、相当な額のはずです。しかし、30年程度で解体してしまう住宅が多いことを考えると、仮に初期費用が2倍としても、300年使い続けることができる住宅なら十分ペイできます。こういう大工さんと一度一緒に仕事をしたい気持ちです。
日別アーカイブ: 2019年1月14日
港区長秘話、区長秘書の資質、出張費について?
港区長時代、秘書の任命について、将来部長級になる素質を持つ職員を秘書にしてほしいと助役に指示しました。数年前の武井区長の秘書は現在部長級ですから、私のアイデアのパクリと言ってもいいかもしれません。秘書は係長級ですので人事課長の仕事。私の指示に反し、そうした資質の人物でない職員を配属してきました。残念ながら週1回ミスをしていました。
ある時区民クラブという会派の研修合宿が湯河原温泉であるとのことで区長にも参加要請がありました。東京・湯河原間の時間表を調べると、熱海まで新幹線で行き、湯河原に一駅戻るのが最も早いということが分りました。秘書に聞くと、そういうルートの交通費は出ないとのこと。また、湯河原駅から温泉旅館まではバス路線がありますが2時間に1本程度で長時間バス停で待てませんので、タクシーで旅館まで行きました。私の場合、夜の公務が港区内でありましたので、研修会場で挨拶した後、東京に戻る必要があり、旅館から湯河原駅までタクシー利用しました。秘書に聞くと「バス路線があるのでタクシー代は出せない。」とのこと。差額は自腹としました。融通が利かない人物と思いました。一方で、秘書が区長に渡す資料を忘れると、秘書は区長車の運転手を呼び出し、区長公用車を書類運びに不適切利用していました。本来自分のミスですから自腹でタクシーで私に持ってくるのが筋です。助役に何度か注意をしましたが、改善されませんでした。彼個人は公務員として真面目に仕事をするタイプと思いますが、秘書に不向きな人物と思いました。武井人事課長の配置でした。
元港区長S氏のご本、原田について事実と異なる記述、ウーン・・・
私を区長後継者に指名した元港区長S氏が2011年自分史のご本を出版しました。チラッと斜め読みをしました。私に関する箇所は何か違うなと思いましたが、忙しさにかまけそのままにしました。最近倉庫の引っ越しなどし、書物の整理をしたなかで元区長S氏のご本を再度斜め読みをしました。改めて私に関しての内容が事実と異なると困惑の気持ちでした。主な点は以下のとおりです。
1 区長候補の経緯について。本の393ページあたりに記述されています。(S氏の本の内容)後継者に、「都市計画審議会会長の澤田光英氏(元建設省住宅局長、住宅公団副総裁、日本建築センター理事長、日本建築士会連合会会長)に原田さんはどうかと相談した。」 事実:当時の助役N氏が原田を候補としてS区長に推進した、と聞きました。S元区長から私は区長室に呼ばれ「後継者として区長選に出馬してほしい」と要請を受けました。私は直ちに「政治に関心はありません。翌年大学教授に内定しています。継続している仕事もあります。」とお断りしました。その後、私は澤田光英氏(審議会会長でなく副会長でS区長の誤り)を訪ね、「S区長から区長選に出馬してほしいと依頼されましたが、関心がありませんので、恐縮ですが、お断りの使者になっていただきたい。」とお願いし、澤田光英氏が直ちにS区長を訪問し「原田は引き受けない。引き受けさせない。」とメッセージを伝えていただきました。S区長が澤田光英氏に相談したとの記述は事実でありません。
2 選挙資金について。本の395ページに記述されています。S区長は原田に「当面私の退職金を選挙資金に出しておく。」と伝えたと記述されています。事実:そのような内容の話はありませんでした。S区長との面談の席で、私は「選挙資金もありませんし。」S区長「組織が面倒見るから心配いらない。」でした。その後会計責任者や港区政を水面下でコントロールしている麻布十番のK氏から「S区長がお金を立替えた。」と言った種の発言はありませんでした。S氏の退職金を立替えたとの記述は事実でありません。私は20代の時奨学金をいただき海外留学含め10年間(医者の約2倍の期間)世界の指導的立場の先生方から世界の最先端の勉強をしました。いくつか専門資格も持っています。それだけで十分です。経歴も資格もない方ならいくらでもお金を出してでも名誉職を求めようとするかもしれませんが、私にはそうしたポストは不要です。まして、お金を出せと言われれば真っ先にお断りしました。
3 私の事務所の仕事について。本の395ページにS区長曰く「原田さん、お仕事はどうしますか?」原田「女房に代わりにやらせます。」と記述されています。事実は逆です。事実。S区長から後継者としての出馬を要請された際、原田「私は建築設計事務所を経営しており、継続の仕事も抱えていますから無理です。」と仕事を出馬お断りの理由の一つとして説明しました。S区長は「仕事しながら区長職もできますよ。」とノー天気と思えるような発言があり、私は内心「兼職はできるはずはないでしょう、嘘でしょう。」と思いました。私は出馬引き受けることをお断りすることで精いっぱいでした。私が区長職に興味を持っているような記述ですが、事実と異なります。
4 原田の人生観について。本の395ページにS元区長は「原田は名誉欲旺盛な」と記述されています。事実と異なります。私は30歳で独立自営。依頼された仕事や公職を真面目にこなしてきました。人生観は「お金も名誉もいらない、仕事を楽しんで、食べられればそれで満足。」です。妻も両親も子供も同じ人生観です。名誉や金が欲しいなら他の職業や人生があったと思います。これまで多くの公職を務めましたが全て頼まれたものです。私と私の家族の人生観は最もお金と名誉に縁遠い実践をしてきました。これは嫌がらせ的な記述と思いました。
5 区長としての振る舞いについて。本の402ページにS元区長は「原田は議会でテーブルを叩くなど・・・」と記述されています。事実と異なります。率直なところ、言葉づかい、マナーの観点では私の方がS元区長よりはるかに丁寧で、低姿勢だったと思います。自営で仕事をしてきましたから、営業マインドがなければ仕事を受注できません。また、学生時代の指導教官などから言葉づかい、マナーなど厳しくしつけられました。私は「私・・・」(学生時代から)、S区長は「俺・・・」と言った言葉づかい。椅子の座り方も原田は背筋をまっすくのばし座りましたが、S元区長は背中をそっくり返るような座り方でした。議会では共産党のK議員がパワハラ発言のような大きな声で幹部職員達を怒鳴り、威嚇したり、長時間マイクを握り演説したり、保守系野党の一匹狼的な議員などは助役(現在は副区長)など幹部に対し「バカ」と怒鳴ったりするマナー上問題のA議員など若干名いました。それを正そうとしない議会をおかしいと思いましたが、そのような環境で区長がおどおどしたり、なよなよしたり、顔をそむけるような態度をしてはいけないと思い、正々堂々と戦う姿勢で議会に臨みました。
他にも事実と異なる個所があります。率直な気持ちとしてS元区長がご存命なら名誉棄損でご本人にアッピールしたい気持ちです。