4月2日シカゴ市長選の決選投票が実施され、ロリ・ライトフット氏(初の女性、黒人)が選ばれました。シカゴ市はアメリカで3番目の大都市です。彼女は元連邦検事でシカゴ市の腐敗を追及してきました。同性愛者であることを公言しています。彼女の両親は貧困家庭でありましたが、奨学金を得てミシガン大学卒、その後、シカゴ大学法科大学院を修了し、連邦検事になりました。彼女曰く、「両親は貧しかったが、気高さを持ち、子供に対し夢を抱いていました。子供に対し正直に生きろ、礼儀正しくしなさい、一所懸命働きなさい、勉強しなさい、信心深くなりなさいなど教えました。」こうした教えが今日の私を作りました。
選挙について、候補者が17名、その多くは立派な経歴、学歴、資格を所持しています。日本の選挙と比較し、多くの候補者が出馬するということは市民にとり選択肢の幅が多いです。、日本の市長選は2人から4人程度の立候補者数です。選択の幅が狭いです。アメリカの選挙制度と比較し日本は立候補するのに障害が多いと思います。
私事ですが、ライトフット女史の両親の教育方針と私の両親の教育方針の類似性についてです。私の父親は公務員で、経済的に見れば標準的な家庭でしたが、親の方針は「十分な教育を受けるべく頑張れ、機会があれば海外で勉強しろ、趣味を学び広げろ、贈答品が送られて来たら送り返せ、真面目に公正に生きよ、人が見ていないところで努力せよ」でした。ライトフット女史の両親と同じような内容です。そうした教えが今日の私を作っています。豊かでない家計でしたが、親の応援で海外で3度留学できました。港区長に就任後、こうしたエピソードを区民にしました。すると、私を後継者に引っ張り出した元区長S氏や区長をサポートすべき立場の政策経営部長N氏が経歴を語るな、留学話をするななどお説教がましい指示。自分と考えや経歴が異なるものを排除するという発想には困りました。異文化理解を公式に発言しつつ港区役所の一般的な経歴や人生観と異なる人物、考えの存在を否定するのですから驚きでした。港区には1割の外国人がいます。港区職員にはぜひ異文化理解を単なる言葉でなく実質理解していただきたいと念じております。
先日港区総務課(人権担当)に投書しました。未だに回答がありません。港区政の現実です。