月別アーカイブ: 2019年6月

ブルガリア建設省職員、研修で来日、家族で食事招待

ブルガリア建設省幹部職員2人(女性)が日本の住宅政策を勉強しに来日しました。6月10日から15日まで研修で超多忙な日程のようです。帰国前の15日(金)の夜だけ空いているとのことで、家族で日本レストランに招待しました。1人の職員は、私がブルガリアの国際建築アカデミーで客員教授を務めており、時々ブルガリアを訪問する際、ボランティアで空港まで出迎えに来てくれました。研修テーマはAffordable Housingです。公的住宅、社会住宅です。多摩ニュータウンの視察もしたそうです。参加者の国籍は東南アジア、アフリカ、メキシコなどでした。それぞれの国で住宅問題の状態、その原因、背景は異なりますので勉強になったとのことでした。ブルガリアの公的住宅について質問しました。2%程度だそうです。ちなみに港区は公共住宅と附置住宅と合わせると以前の状態は雑駁な数字ですが15%程度です。女性幹部職員でしたのでブルガリアでの女性の社会参画について質問しました。正確な数値は不明ですが、結構女性が頑張っているようです。大学入学では男女比が半々になるよう政策的に配慮しているそうです。確かにブルガリアのソフィア工科大学で講演すると女子学生、女性建築家など多く見かけます。ブルガリアは今バラの季節。夏も適度に涼しいそうです。人口600万人の美しい国です。ぜひ、ブルガリアを訪問してください。

築地本願寺で小学生に設計者伊東忠太先生とデザインの解説をしました。

6月9日(日)中央区を中心にパブリックアートの活動しているNPO組織から依頼され、小学生に対し、築地本願寺の設計者の伊東忠太先生とその設計の特徴について講義してほしいと依頼されました。中央区役所などが後援です。小学生は50人参加、付添いの親含めると100人近い方が出席したと思います。小学生に、京都の東本願寺の写真と築地本願寺の写真(というより部屋の目の前に現物の築地本願寺があります)を比較しその特徴が何か、質問しました。複数の小学生が①屋根の形と、②材料が異なるという発言がありました。正解です。鋭い観察力です。仏教は2500年前インドでお釈迦様により誕生しました。初期の寺院の形態は鏡餅のような半球でした。それがアフガン、中国、シルクロードを経て日本に伝わると現在のようなお寺の形態に変化しました。

一方、伊東先生は明治時代の先生ですが、多くの研究者がドイツ、フランス、イギリスに留学しましたが、伊東先生は中国とインドに研究のため訪問、スケッチを大量にしました。築地本願寺の設計を依頼された際、仏教の原点であるインドにその形態を求め、円形、球形を使いました。また、伊東先生は妖怪研究でも有名です。自ら寺院内の多くの場所にかわいい妖怪風の動物の彫刻を設置しました。寺院はかわいい妖怪風の動物園とも言えます。小学生の子供たちに地元にすばらしい寺院建築があること誇りに思ってください、と話しました。

講義のあと、数人の小学生が質問に来ました。私の話に関心を持ってくれて、小学生に感謝です。うち一人の小学生が建築家になりたいと発言。感謝しました。ぜひ頑張って勉強してほしいと激励しました。パブリックアートの活動が拡大することを祈っております。

スウェーデン大使館で建国記念日のパーティ。スウェーデンの積極的PR活動に感激。

6月9日スウェーデン大使館で建国記念日のパーティが開催されました。1971年スウェーデンに留学したことから時々招待されます。今回のパーティはスウェーデンの産業、文化の紹介。一方、三遊亭好楽師匠の落語もありました。弟子にスウェーデン人落語家三遊亭じゅうべえがいます。その関係です。建国記念日のパーティに物産展をし、ボルボ、サアブ、スウェーデンハウス、ビューティポーレン(健康食品)、イケア、アクアヴィット(スウェーデンの地酒)、六本木にあるスウェーデンレストラン、ダラーナの屋台など、多くのコーナーがありました。建国記念日(ナショナルデイ)のパーティというと大使夫妻が主催者としてビュフェ方式で来客をもてなすスタイルが一般的ですが、建国記念日のパーティに物産展を開催し、自国をPRするのはすばらしいアイデアです。ところで三遊亭じゅうべえの落語を聞きました。寿限無、時ソバを日本語と英語(スウェーデン人など日本語が分らない来客もいます)でやりました。大変上手な落語で驚かされました。言語の中でも難しいと言われる日本語を学び、さらに落語を学んだことに敬意です。英語を毛嫌いする(学ぶ意欲がない方)方に聞かせたいです。スウェーデン大使様、すばらしいパーティでした。ありがとうございました。

6月9日スウェーデン大使館で建国記念日のパーティが開催されました。1971年スウェーデンに留学したことから時々招待されます。今回のパーティはスウェーデンの産業、文化の紹介。一方、三遊亭好楽師匠の落語もありました。弟子にスウェーデン人落語家三遊亭じゅうべえがいます。その関係です。建国記念日のパーティに物産展をし、ボルボ、サアブ、スウェーデンハウス、ビューティポーレン(健康食品)、イケア、アクアヴィット(スウェーデンの地酒)、六本木にあるスウェーデンレストラン、ダラーナの屋台など、多くのコーナーがありました。建国記念日(ナショナルデイ)のパーティというと大使夫妻が主催者としてビュフェ方式で来客をもてなすスタイルが一般的ですが、建国記念日のパーティに物産展を開催し、自国をPRするのはすばらしいアイデアです。

ところで三遊亭じゅうべえの落語を聞きました。寿限無、時ソバを日本語と英語(スウェーデン人など日本語が分らない来客もいます)でやりました。大変上手な落語で驚かされました。言語の中でも難しいと言われる日本語を学び、さらに落語を学んだことに敬意です。英語を毛嫌いする(学ぶ意欲がない方)方に聞かせたいです。スウェーデン大使様、すばらしいパーティでした。ありがとうございました。

トランプ大統領が寄ったお店は弊事務所の裏隣り。安倍首相が寄ったお店は我がマンションの1階。

5月26日トランプ大統領夫妻が安倍首相夫妻のご案内で六本木の居酒屋で夕食を一緒したと報道がありました。弊事務所の裏隣りでした。麻布警察署から事前に警備上の連絡がありましたが、率直な気持ち、アメリカの大統領が立ち寄るような質の店かと驚きました。しかし、少しでも庶民の雰囲気を味わっていただいたのであれば何よりです。事前に店の前に大型テントが設置されました。大統領は警備上の理由で、六本木の街並みを見る間もなく、車から店に直接入りました。

5月中旬、夜9時過ぎ自宅があるマンションに戻る際、アンテナが設置された黒塗りの車が数台マンション前に駐車、護衛官が数人マンション内のイタリアン・レストランの前に数人が配置され、また、マンション脇の空き地に多くの報道陣とカメラマン。翌朝の新聞見たら、安倍首相が官房長官や秘書官と夕食していたと書いてあり、合点がゆきました。弊事務所の隣にアメリカ大統領が来て、拙宅のマンション内のレストランに首相が食事に来て、偶然の取り合わせでした。

ファッションデザイナー髙田賢三の経営学、失敗の教え

髙田賢三の若い頃の体験について読売新聞にインタビュー記事が連載されています。数日前に書いたコラムの続きです。経営の問題です。私自身も本籍デザイナーですから経営について全くの素人、記事を読みながら我がことのように感じました。

フランス人共同経営者が髙田さんに一切相談なく友達を入社させ、給料も勝手気に決め、会社が多くの借金を抱えていることも後で知ることになったとのこと。その後、共同経営者を解雇したとのこと。

私自身も、デザインの仕事をする上で、スタッフや協力者との関係で「経営学」が必要と認識、社長となった以上経営者の視点、役割が必要です。厳しく、公正に業務を見て行く必要があります。スタッフの労務管理、事業資金の流れなど常に厳しく見て行かなければなりません。

港区長時代、区長自ら厳しく業務チェックをしました。気が付いた怪しげな業務には区長自らチェックのメスを入れました。官製談合、利権話、議員の生活ぶり(共産党の区議が高級外車に乗っていることを知り驚き、気を付けました。)港区役所の幹部、議会でもこうしたことに関心を持つ方はいなかったようです。経営は少しでも油断すると後年大きな失敗が生まれます。

新赤坂クリニック50周年記念祝賀会。名誉院長松木康夫先生の講演、フルブライト留学

私の事務所の前に新赤坂クリニックがあります。30年近く前、港区が支援する無料人間ドックでお世話になりました。雰囲気が従来の日本のクリニックと異なると感じました。クリニックのパンフレットを見て納得。院長松木康夫先生はフルブライト留学生としてアメリカに留学経験を持つ医者。院長も事務スタッフも親切丁寧。白い巨塔の世界に関係なさそうと感じました。その後頻繁にお世話になりました。区長選出馬の際にもお世話になりました。

今年開設50周年を迎え、記念祝賀会に出席、松木先生の講演を拝聴しました。その中でフルブライト留学が私と共通事項で特に関心を抱きました。フルブライト奨学金を頂き、1959年留学。①10年前までの敵国アメリカで危害を加えられるのではと深刻になった。(実際は大学病院で丁重に遇されました。)②日本は敗戦後の復興期で貧乏国ですから経済的に渡航できません。フルブライト留学しか留学の道がない中、試験に合格。③到着したその日から当直を命じられ、一生で最も勉強させられた、④病院でカンファレンス、関係する10名程度の医者が意見交換。⑤検査機器を活用した診断、医学教育で日米の大学の差は小学生と大学生の差、⑥若い医学部学生も病院で診断に参加、優れた実践教育、⑦論文を多く書かされ、鋭く、厳しく、激しく討論。

母校の慶応大学病院に戻り、白い巨塔で象徴されるような姿、アメリカの大学教育との格差に改めて驚き、改革を目論むも、追放され・・・。松木先生と私は、医学と建築と分野は異なりますが、体験の内容はほぼ共通。松木先生はフルブライト奨学金、交換留学制度のおかげで最先端の勉強ができたと高く評価していました。白い巨塔のような卑しい、威張ることが目的の医学部教授はどのようにして生まれるのでしょうか?大学や病院の医者の人事権や利権を求める卑しい人間たち。

フルブライト留学の日本同窓生はノーベル賞4名、弁護士、大学教授、芸術家、政治家、会社社長など日本をリードする方が多く生まれました。フルブライト奨学金を頂き留学したほとんどの方々はフルブライト留学制度に感謝、高い評価をし、フルブライト同窓生であることの誇りを持っています。再三書きますが、港区長時代元区長S氏や政策経営部長(筆頭部長)N氏からフルブライト留学の話はするなと命じられたことに違和感を抱きました。ネタミ、嫉妬、ヤッカミの類でしょう。異文化を理解しない、できな幹部が多くいます。国際都市港区と称される本当の姿です。