1月7日現在、ゴーンの逃亡について、次第に分かってきた状況について報道されています。日本の報道について残念に思いますのが、アメリカのウォールストリートジャーナルによると、あるいは、ニューヨークタイムズによると、という報道です。日本の新聞記者は自分で取材する能力はないのでしょうか。アメリカの新聞報道だけでしたら私も毎日読んでいますので、日本の新聞に報道されるよりも詳細に承知しています。
少し前の報道です。1月2日のニューヨークタイムズでゴーン逃亡の記事が3つ(3人の別々の記者が書いた記事)掲載されました。1つはゴーンはいかに日本から逃亡したか?映画レベルの犯罪行為、①関係者が数か月間逃亡計画を練った。逃亡作戦チームは多くの国で特殊任務に就いた専門家を雇った。②ゴーンは音楽の道具に隠れて逃げた。③ゴーンの日本の弁護士チームは何も知らされていなかった。④レバノンが助けたかどうかは不明。⑤ゴーンは日本の司法制度を批判、日産を批判するのは明らか。
2つめの記事の概要です。ゴーンの逃亡の一つの要因は、アメリカ人のジャーナリストからの情報提供で、日本のこれまでの裁判例を学ぶと裁判が決着するまで少なくも数年かかり、最悪、長期の懲役を受けるかもしれないと理解しました。ゴーンは近々ホリエモンと面会し、ホリエモンの裁判の流れを聞く段取りになっていました。長期刑になるとせっかく再婚した妻と会えない、暮らせない、であるならば、日本脱出しかないとゴーンは判断したのでしょう。
3つ目の記事の概要です。トルコ当局がプライベートジェットの7人を取り調べている、4人はパイロット。レバノン法務当局はインターポール経由で日本からの国際手配書を受け取った、しかし、それはレバノンで何ら効力はない、トルコ当局は4人のパイロットを拘留し、2人は航空機の地上支援職員、1人が航空貨物会社のマネージャー。
ニューヨークタイムズの記事のスタンスでは事実の報道で、ゴーンが悪い、日本の法制度がおかしいといったコメントはありません。また、私はレバノン人の友人が若干いますが、彼らの気持ち(特定の意見ですが)は逃げたゴーンが悪い、とコメントがありました。