2011年ですから一昔前のことです。UIA(国際建築家協会)の大会が東京で開催されました。私の海外の友人も多く参加しました。スーダンで最も活躍している旧知の建築家も夫婦で参加。家族同士で食事しました。イスラム教徒ですので食材の制限があります。日本料理店にご招待しました。お刺身をおいしいと言って食べてもらったので安心しました。
私はブルガリアの国際建築アカデミーの客員教授をつとめており、ブルガリの建築家とも多くおつきあいをしています。その中の一人の方が会議に参加しました。メールで「六本木ヒルズ内の全日空ホテルに泊まっており、お会いしたい、お渡ししたいものがある」とのメッセージでした。ある夜全日空ホテルに出向き、フロントで友人の名前を告げ、面会に来たと伝えました。フロントの社員が「その方はチェックアウトされました」と私に説明。私は驚き、しかし、フロントがそのように言っているなら仕方ないと、また、六本木の事務所に戻り、「ホテルに行ったがフロントで既にチェックアウトしたと言われた」とメールでメッセージを送信しました。しばらくして返事のメール。「ホテルにいるよ」とのメールに驚きホテルに再度出向き友人と面会できました。彼は、私の恩師に当たりブルガリアの国際建築アカデミー設立者の一人である菊竹清訓先生へのお土産を私に託しました。彼と面会を終え、再会を約束し別れました。
その後、フロントのコンシェルジェデスクに立ち寄り苦情を伝えました。コンシェルジェデスクの職員はすぐフロントに電話し、なぜこのようなミスが発生したか事実関係を調べましたが、回答、説明はしどろもどろ。おそらく恥ずかしい単純ミスだったのでしょう。外国人の名前を、スペルを理解せず、宿泊者名簿で見つけることができなかったのか。アルファベットのスペルも理解できないスタッフだったのかもしれません。
フロント職員のミスでせっかくブルガリアから来日した友人と面会できなくなり、また、恩師へのお土産を受け取ることができなくなったらと思うと、全日空ホテルのフロント職員の大ミスは看過できません。総支配人に苦情の手紙を書きました。しばらくし、お詫びの手紙がきましたが、ミスの原因は不明。当時、私は上下そろいのスーツを着て、丁寧な言葉遣いで(いつものことですが)フロントの職員に語りかけましたが。それ以降、全日空ホテルを使いたくない気持ちです。かつてヒルズ内全日空ホテルに幹部社員として勤務していた知人にこの出来事をお話したら、中にテキパキ処理できないとんでもない社員がいて申し訳ないと謝罪がありました。原因が分からないことに素直になれない気持ちでいます。