コロナ禍の自粛期間中、元国家公安委員長松本純、衆議院議員の田野瀬太道、大塚高司が夜銀座のナイトクラブで過ごしていたとのことで、非難を浴びています。政治家自ら率先しなければいけない時期に残念です。特に、松本純は元国家公安委員長。29万人警察官を指導する立場です。このようなレベルの人物が国家公安委員長を務めていたのかということで残念ですし、日本の政治レベルの一端を窺い知ることになりました。
港区長時代、ナイトクラブについて見聞きしたことです。私の前任の区長Sさんは、私が職員から聞いた話、毎晩のように銀座のナイトクラブで深夜まで過ごしていました。一人あたり4万円と聞きました。個人で払える額でありませんから、S区長はどちらかに付け回ししていたのでしょう。これは一つの想定ですが、公共事業を発注した企業に付け回ししたのかもしれません。また、港区の事情通によると、「S区長はホステスのお尻ぐらいは触っていたかもしれない(それ以上のことはしていません、という説明)」とのこと。同伴の仲間を接待していたのでしょう。公用車の無駄遣い、同伴者が区民なら公職選挙法違反。このような場所で政策や人事が語られたら、区民や職員はたまったもんでありません。
また、港区議会の自民党の団長と共産党の幹事長は、裏で仲良し。(自民党の団長から直接聞いた話です)頻繁に2人で高級ナイトクラブに通っていたとの話。その二人は、請求書を有力者などに送り付けていたとのこと。2人にたかられた本人から「原田さん、あの二人から誘われても絶対行ってはいけないよ、後からとんでもない額の請求書がくるぞ。自分は相当な金額をたかられた。」と忠告されました。
私は区長時代、そうした店に行きませんでした。噂で「原田はケチだ」「原田はまじめに仕事ばかりしている」という声も耳にしました。それが港区政の一面です。
松本純はナイトクラブの請求書をどう処理したか、まさか、政務調査費や官房機密費から支払ったのではないでしょうね。あるいは、スポンサー企業に請求書を回したか?
欧米には、ホステスがいる社交場はありません。そういう場所は一人で楽しむ場所と聞いています。社交は、自宅、白昼のランチなどですから女性の政治家、企業の経営者層の女性も安心して参加できます。ナイトクラブ、キャバレー、料亭は日本独特の場所です。女性政治家、女性経営者、女性幹部(一般職もですが)そうした場所には参加できません。これから女性がどんどん活躍する時代。政治家、企業のトップなど、女性の社会参画の観点から「ナイトクラブなどでの社交はしない」と宣言すべきでしょう。
女性の社会参画の観点では森元総理の発言も困った内容です。世界中から非難を浴びています。OECDの調査で、日本の女性参画率は最低15%、イスラム国であるトルコは37%、トルコはスウェーデンやアメリカよりも女性の参加比率が上です。トルコの大学に数回招聘されましたが、女性教員の多さ、女子学生の多さに驚きました。