日別アーカイブ: 2021年2月11日

パンデミック後の海外旅行、健康証明書をパスポートに添付。

パンデミックがある程度収束したら、海外との交流が再び始まります。その際、新型インフルエンザの陰性証明書をパスパートに添付することを義務付けることが各国で当たり前になるかもしれません。この20年、30年、パスポートさえあれば、通常の旅行の場合、ヴィザも不要、健康証明書も不要でほとんどの国を訪問できました。

50年前(正確には1969年)アメリカに留学する時、パスポートに天然痘の予防接種済みの証明書を添付し、また、エックス線の原寸大の写真、健康な体であるというアメリカ大使館指定の病院の診断書を持参し、アメリカに行きました。手続き上の義務でした。到着したカリフォルニア州オークランド空港(サンフランシスコの東側)で入国審査で特に厳重にチェックをされることはありませんでしたが。アメリカ政府の立場は、天然痘や結核に罹患した人物がアメリカに入国することに神経をとがらしていたのでしょう。

これからの時代、健康証明書をパスポートに添付し、海外を行き来することになるかもしれません。医療制度、保険制度が充実した日本ですから、現実に、日本に来て、入院し(保険制度で安く治療や手術が受けられます)、下手すると、退院間際に病院を逃げ出す人物もいます。都立病院は、外国人患者の不払いによる赤字が結構多いと聞きます。

森組織委員会会長辞任。女性理事は話が長い!長い挨拶は森会長自身。

2月11日、森組織員会会長が辞任との報道がありました。報道によると、理事の一人の山下さんが、記者の質問で、「途中で発言の不適切さを指摘できなかったのか?」に対し、「森会長は40分くらいの発言があったので、タイミングを逸してしまった」と発言。おそらく2時間くらいの会議でしょうから、会長自ら長時間発言していたことになります。自己矛盾です。

私は、自営業の建築家(大学の教授や研究者でありませんが)ですが、若い時の海外体験故、よく国際会議に招聘されます。多くの場合、参加者の半数が女性で、女性の主催者、女性の研究者スピーチなど聞いてきましたし、また、会議にもご一緒させていただきましたが、特に女性が話が長いという実感はありません。

考えられることは、森さんの政治経験の中で、総理の時であれ、大臣の時であれ、自民党の役員の時であれ、決まったシナリオを基に議事が進み、だれも質問も意見も言わない会議ばっかりだったのではと思います。想像ですが、森さんが体験した会議は、男性が中心になり、根回し、事前のシナリオ決定、事前のすり合わせなどでだれも発言せず、おそらく、女性には、根回しがされなず、女性参加者が質問や意見を発信したのかもしれません。日本では、そうした会議が多いと思います。自由な意見交換より、シャンシャンでまとめるのが会議と思っている傾向があると思います。

港区での体験です。毎月一回庁議(最高幹部会議)があり、港区の重要な方針を決定します。区長が議事進行します。最初の数か月、提案説明は担当の部長がしますが、だれも発言しません。シャンシャンの会議でした。私は率直な意見が欲しい、異なる意見が欲しいと思い、ある時から、自ら部長たちの発言議事録を書き始めました。どの部長がどのような発言をしたかの記録です。おそらく部長たちは驚き、区長が発言メモを取っているのは「勤務評定」と思ったのでしょう。そうしたら部長たち全員が2回も3回も発言するようになりました。会議が活性化しました。

政治でも、企業でも、大学でも、森さんと同じ意識の男性が多いと思います。そうした方には、辞退していただき、真の男女平等、女性の社会参画に意識のある方が社会をリードしてほしいと思います。