月別アーカイブ: 2021年7月

次のパンデミックに備えよ

COVID19はこの1年半、世界を席巻し、感染者は、アメリカ3444万、インド3141万、トルコ560万、ロシア607万、イタリア431万、スウェーデン109万、ブラジル1968万、日本87万などです。文字通り世界的大流行です。各国関係者の努力で、徐々に終息に向かいつつあると思います。ウィルスの伝染病、大流行を振り返ると、1980年代のエイズ、2003年のサーズ(SARS:重症急性呼吸器症候群)、2009年の鳥インフルエンザ、2012年のマーズ(MERS:中東呼吸器症候群)、2014年のエボラ出血熱、2016年のジカ、そして2019年のCOVID19と数年おきに新しい型のウィルス伝染病が大流行しています。COVID19用のワクチン接種も徐々に進んでいます。

今後は、次の新たな感染、大流行に既に備えるべきです。ワクチン開発の体制整備、医療体制の整備、規制緩和(欧米のように注射の打ち手を医者以外に拡大する等)、大流行の際の即応体制整備をする必要があります。

世田谷区で区議ハラスメント防止条例。港区でもぜひ

6月15日読売新聞に「世田谷区で区議ハラスメント防止条例案、対職員に特化」というタイトルの記事がありました。好ましいことです。港区でもぜひ同様の条例を制定すべきです。私の区長時代、共産党のK区議は、議会やそのほかの場所でも、大声で職員などに怒鳴り散らし、職員を委縮させ、自分は偉い、自分に従えと言わんばかり、また、時には会議で長時間マイクを独り占めしたりしていました。私は、アメリカ、スウェーデンで民主的な議論を学んだ経験からすると、Kは議論の仕方を分かっていない人物と思いました。条例で職員を威圧する言動を規制すべきです。もっとも、Kは既に引退していますので、現在の区議会の事情は知りませんが、議員が大声で職員を怒鳴り散らすのは議論でありません。

スウェーデン大使館主催、スポーツ界の女性参画シンポ

7月25日、スウェーデン大使館主催で、東京オリンピック大会にかけて、スポーツ界における女性のリーダーシップ(参画)というテーマでシンポジムが開催されました。私は、スウェーデン留学経験者のネットワークでご案内をいただき、拝聴しました。

挨拶はスウェーデン大使、ペールエリック・ヘーグベリ氏、来日中のスポーツ大臣アマンダ・リンド女史、パネリストはグニラ・リンドベリ女史(スウェーデン・オリンピック委員会事務局長)、ウルリカ・サンドマーク女史(スウェーデン競泳ヘッドコーチ)、テリーサ・アルシャマー女史(スウェーデン競泳選手、ヨーロッパ最多メダル獲得者、スウェーデンからリモート参加)、日本から井本直歩子女史(東京2020組織委員会ジェンダー平等推進チームアドバイザー)、山口香女史(元JOC理事、ソウルオリンピック柔道銅メダリスト)、岡島喜久子女史(日本プロサッカーりーぶWEチェア)。

スウェーデンのスポーツ界では指導者の7割が男性で女性の指導者をもっと増やさなければと発言がありました。日本の女性の特質として、何か機会を与えても「私は力がありません」と謙遜し断る傾向にある、とコメントがありました。

今回のオリンピックでの男女共同参画についてかなり進歩がありました。①騎手が男女一緒、②女性のスポーツ分野が増えた(一例、女子ボクシング)、③男女混合競技が増えた、④これまで女性選手を派遣しなかった国も初めて女性を派遣した、などです。オリンピック開催中の忙しい中、スウェーデンの競泳ヘッドコーチ、スポーツ大臣など、お忙しい中パネラーとして参加されたことに敬意を表します。世界で、女性の社会参画が着実に進んでいると感じました。一方で、日本の政治、大学、企業などで女性の社会参画が先進国で最低です。オリンピックでの女性の社会参画を認識、評価し、大いに参考にすべきです。

アメリカ建築家協会女性会長

アメリカ建築家協会(AIA:American Institute of Architects)という建築家の唯一、独占的な組織があります。日本でいうと建築学会と建築士会と合わせたような組織で、建築家の登録団体で、建築家の利益を守り、政策提言(その時代の大統領の政策に常に意見表明しています)をし、アメリカでも権威ある専門家組織です。AIAの会長は一昨年は女性でした。新年度の役員選挙で、筆頭副会長に女性が選ばれました。次年度の会長予定者でもあります。日本の建築学会や建築士会では女性の会長はまだ生まれていません。表向き、女性の社会参画など唱えていますが、実質は男性が支配する組織なのでしょう。早く女性会長、副会長が誕生することを祈っております。