銀行は融資をする際、企業の評価をします。40年間、小規模な企業経営を継続しながら、「銀行は本当に企業の評価を適切にしているのか?」疑問に思っています。収支が年間でバランスがとれていても、お金の出入りに波がありますから、資金がショートすることもあります。その時、短期的に銀行から融資をお願いし、経営を継続します。銀行の評価は単純にどれだけ儲かっているか、これからの社会経済の中で生き残れそうかなどと思います。
私の経験で言うと、もっと大切なことがあります。経営者の経営モラルの点です。私は40年間、小規模な建築設計、コンサル担当事務所を経営してきました。借りている事務所の大家さんに毎月賃料を払っていますが、未払い、支払い遅れはなし。協力事務所への未払いなし。従業員への給料の未払いなし。責任をもってお金の支払いをしてきました。相手に迷惑をかけませんでした。本来、こうした経営者のモラルを高く評価すべきと思います。90年代多くの銀行が経営に行き詰まり廃業、または、他行と合併し、当時の名前の大手銀行はありません。特に90年代以降、倒産した銀行の頭取の経営者としてのモラルの低さは問題です。今頃どのような暮らしぶりかと考えてしまいます。「自分は銀行の頭取で偉いんだ」と偉そうにしていた人物は実はモラルの低い能力の低い人物だったということです。大手会社の社長と小規模の社長は正反対ですが、私の経営者としてのモラルは、銀行の頭取だった連中よりはるかに高いと言う自負があります。
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