日別アーカイブ: 2022年10月23日

MIT学長、女性就任

10月20日ニューヨークタイムズによりますと、MITはサリー・コーンブルース女史(61歳)、現デューク大学学長を次期MIT学長に任命しました。細胞生物学の専門家です。就任は23年1月です。学部はウィリアムズ・カレッジ卒、ロックフェラー大学で分子腫瘍学の博士号を取得、その後、デューク大学で教授に就任しました。MIT学長就任にあたり、黒人、メキシコ系、女子学生の比率を高めると語りました。

現在MITの学部の男女比は、51.9%、48.1%(学部総員は4638人)ですが、将来、理系女子学生をさらに増やすとのことです。

原田敬美のコメント:日本の大学と比較し、指導的立場の大学の学長に女性が就任したことは素晴らしいことです。黒人、メキシコ系の学生を増やすことを公約に挙げ、さらに、女子学生、女性研究者を増やすとのことです。

コーンブルース女史の経歴ですが、日本の大学教授は学部、修士、博士とほとんど同じ大学で学びさらに同じ大学で教員に就職することが多いですが、学部、博士号を取得した大学はそれぞれ異なり、就職した大学も異なります。それが欧米流の学び方であり、また就職の仕方です。多くの異なる環境に身を置き、多様な経験を積むということです。

日本の大学の学長や理事など、ぜひ、MITの女性学長のかじ取りを学んでほしいです。さらに、日本の大学でも同様の大学運営方法を実践していただきたいと思います。