Architecture Dailyという建築・都市の専門誌によりますと(22年7月4日)、22年の世界で最も活力ある都市のランキングが発表されました。調査実施組織はEIU(Economic Intelligence Unit)です。評価の視点は、安定性、インフラ整備状況、健康医療、文化芸術分野です。結果は、オーストリアのウィーンが第一位、以下、コペンハーゲン、チューリッヒと続きます。10位は大阪とオーストラリアのメルボルンです。
一方、最下位は、イランのテヘラン、以下、カメルーンのドゥアラ、ジンバブエのハラレ、バングラデッシュのダッカ、パプアニューギニアのポートモレスビー、パキスタンのカラチ、アルジェリアのアルジェ、リビヤのトリポリ、ナイジェリアのラゴス、シリアのダマスカスです。戦乱、災害、社会不安を抱えた都市です。
森記念財団が毎年世界の都市ランキングを発表しています。データ収集、整理、分析にご苦労が多いと思います。しかし、上記の都市ランキングと比較し、森記念財団の調査結果の違いは、東京、ニューヨーク、パリ、ロンドンの大都市の比較が中心で、その他の都市の比較がされていません。どちらが正しいとかでなく、調査の目的、評価の指標、点数付けで評価が異なると言う点です。