敷地6坪の住宅設計を依頼され、2023年春竣工しました。極限の極小住宅です。コンクリート造4階建て、茶室を4層積上げたような形式です。某役所の開発事業で残った土地6坪に住宅を建てたいと言う意向。クライアントは単身のご婦人。某役所の開発事業で役所に売却し、残った土地が6坪です。補償金で広いマンションに移転することも選択肢であったと思いますが、生まれ育った思い出の地と言うことですみ続けたいとの意向でした。
役所の方のご紹介で、「悪質な建設会社やハウスメーカーに引っかかると、追加工事等の名目等(よくある話ですが)で受け取った補償金が奪われる恐れがあるので原田さんに設計、監理をお願いしたい。」と紹介されました。半年以上の間、クライアントと会話を重ね、ご希望、ご意見をうかがいながら平面計画案とその模型(素人の方には模型で見ていただくのがベストです)を10案以上作成し、設備機器、壁紙などもすべてご自身に選んでいただきました。希望とおりの住宅ができたとご満足いただけたと思います。建築家冥利に尽きる仕事をさせていただきました。