スウェーデンの文化・教育分野の給与

1971 年スウェーデンに留学した際、政府の給与統計を見て驚きました。文化・教育分野の給与の高さです。
俳優(26~30歳)440ドル、音楽家(経験6年)520ドル、コーラス・バレー380ドル、博物館学芸員(経験5年)700ドル、図書館司書540ドル、資料館文書管理員700ドル、工場労働者370ドル、サラリーマン(26~29歳)490ドル、高校教師(経験5~10年)700ドルです。
音楽等芸術分野の給与が高いです。スウェーデン社会の文化・教育に対する評価でもあります。労働組合、契約等社会の仕組みがしっかりできています。
私が建築事務所でいただいた学生インターンの給料は340ドルでした。(1700スウェーデンクローナ)
1970年当時、アメリカの大卒の初任給で教員は500ドルでした。
日本では、今日でも、音楽家、俳優等は上記のような給与をもらっていないと思います。建築デザイン分野も同じです。食えない職業と分類されています。
文化、芸術の振興は待遇面の改善も大きな課題です。
OECD諸国で、教育分野の国民一人あたりの予算は、日本は最低です。
政治家、経営のトップが文化・教育にもっと理解していただく必要があります。

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