ブルガリアの国際建築アカデミー、海外での建築家の仕事獲得方法、コンペが主流

ブルガリア、ソフィアで国際建築アカデミーの大会で各国の建築家の報告(デザイン論)を講演で聴いています。その内容が最も知りたい、学びたい内容ですが、もう一つ重要なことは建築家がどのように仕事を取ったかです。講演内容、資料によると、ほとんどがコンペです。コンペが当然という考えです。

日本では、ほとんど入札。入札書を届け、一斉開封で最も安い入札額を提示した設計事務所、コンサルタント事務所が仕事を得ます。手続きが簡単だからという理由です。仕事の質、担当者の質、経歴、人柄などは全く審査の対象外。本来はそれが最も重要なことです。しかも、

「原田敬美のブログ」でも書きましたが、大手設計事務所だから任せて安心ではありません。問題となった豊洲市場は大手の設計事務所が担当、しかし、まともな議事録が作成されていなかったことが明らかになりました。

港区では予定価格の1/4で落札したエレベーターメンテナンス会社(私の事務所と同じSECという会社だから癪に障りますが)が不適切なメンテナンスをし、住民が亡くなる事故がありました。港区はエレベーター新規採用とメンテナンスで入札を止めました。(契約手続きや技術力の判断力を分らない幹部の責任です)

コンペは発注条件を作成し、審査員を選び(日本では数少ないコンペで、著名な教授とか権威に頼る傾向があります。その他の審査でも)、審査をし、発表するという手順に時間がかかります。しかし、良い質の作品、成果が生まれます。特に国際コンペとなると英文の資料を作成したりなど面倒くさいとしてほとんど国際コンペもしません。自治体の営繕部門、契約部門から相談があればいつでも助言申し上げます。

社会的話題となった新国立競技場のコンペも上記のような失敗がありました。欧米はコンペは比較的オープンで誰でも参加できる傾向にあります。私もいくつか参加したことがあります。

中国人建築家(周氏)は北京の人民日報本社の設計者。コンペで入賞し、デザインをし、損の経験を講演しました。例えて言うと、朝日新聞、読売新聞、日経新聞など建築家選定で公開コンペをしませんでした。これまでのお付き合いのあったいわば系列の建設会社に発注しました。建築家が主導するという欧米の当たり前のデザイン行為が日本でされていないのは残念です。欧米、中国と比べ、日本の建築家の政治力のなさ、意識のなさ、組織力のなさが原因です。

「原田敬美のブログ」で友人の病院の工事で追加請求書が出され、1億円の追加が、私がチェックし、1850万円!!!に減額したことを紹介しました。マンションの大規模修繕でも同様のことがありました。

港区長時代も施工会社がつるんでいると思われる公共工事で1割も高い積算書が出され、区長である私が自らチェックし1割減額させた事例があります。真面目な建築家が厳しく積算書を作成、チェックする必要があります。設計施工は発注者にとり楽な方法かもしれませんが、施工内容、積算内容をチェックする体制を作らないととんでもない買い物になります。

世界の著名建築でコンペの事例を改めてご紹介します。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>