6月15日閣議で海外留学する高校、大学生の大幅増など「第3期教育振興基本計画」が決定されたとの報道で、留学経験者として嬉しく思いました。海外留学を日本人高校生を現在の3万6千人から5万5千人に増やし、海外大学への留学生を5万5千人から12万人へ5年間で倍増させるという内容です。
自らの体験から、「異文化に触れ」、「高度な専門の勉強の機会に触れること」はすばらしいことです。その後の人生観、交友関係に大きな影響を与えると思います。
この十年、アメリカで日本の留学生数が大幅に減少しました。ピーク時10万人ほどいたのが現在は1万から2万人程度でしょうか。更なる貿易、外交、平和、観光などの観点から大いに海外に目を向けるべきです。
一方、私の港区長時代、元区長のS氏や元政策経営部長(現在ふれあい文化財団理事長)だった人物から、私の留学経験を否定する発言がありました。海外で学ぼうという意欲や海外で学んだ人の人生観を批判する人物が行政のトップにいたことは驚きでした。港区役所では幹部が、建前上「異文化理解」と言っていますが、トップの発言は空虚です。海外で学ぶという意識もなく、意欲も知識もありません。港区の中学、高校からは留学生が生まれにくいでしょう。国際都市と称される港区役所の実態です。