早稲田大学新総長田中愛冶氏に期待

早稲田大学の新総長に政治経済学部の田中愛冶氏が2018年11月就任しました。就任挨拶の会に出席し、新総長の抱負を聴きました。「世界で輝くWASEDA」をいかに実現するか。研究大学として早稲田大学が目指すべき方向として具体策を拝聴しました。

田中氏は3点で新しいタイプの総長であると自己紹介しました。①早稲田生え抜きでない初の総長、②体育学部出身(空手部)の初の総長、③主要国際学会会長を務めた初の総長です。従来、早稲田の総長は、大学で優秀な成績を収め、大学院から即、助手になり、研究を重ね、ある年になり教授に昇格、そうした中から総長に就任するという道筋でした。①について、田中氏は早稲田大学卒業後、すぐアメリカ、オハイオ州立大学に留学、10年ほどオハイオ州で過ごしました。(私も1969年から70年オハイオ州のウースター大学に早稲田の交換留学生としてオハイオ州で過ごしたので親近感を抱きます)また、これまでの総長は早稲田だけで生活したので早稲田しか知らないある意味でタコツボ型、井の中の蛙型でした。②について、田中氏は体育会の空手部出身です。文武両道型です。空手部の稽古に参加していたのですから、想像ですが、これまでの総長のように「全優の成績かほぼ全優に近い成績)」は不可能だったと思います。③について、世界に多くのネットワークを持っている、世界の大学の事情を知っているという素晴らしい知識を持っています。これから大いに早稲田を改革してほしいと願っています。

鎌田前総長は法学部教授、会社法の権威と聞いております。私が不満と感じたことがあります。スタップ細胞で早稲田出身の若い研究者が大きな社会問題を起こしました。彼女は早稲田大学の博士論文に疑義があると早稲田大学の博士号を取り消されました。そもそも早稲田の博士号審査は後で取り消されるようないい加減な審査だったのか、そうした経緯について一切の説明がありませんでした。鎌田さんはガバナンスの権威者と思っていましたが、説明責任を果たしませんでした。

また、2年前、文部科学省の天下り問題が大きな事件となりました。文科省の大学局長だった人物を早稲田大学教授として迎え入れました。天下り問題が生じ元文部科学省局長出身の教授は即、退職しました。この件についても一切説明がありませんでした。文科省の局長ですから優秀で経験豊富な人物と思いますが教育、研究となると別問題です。その人物自身が学会論文を書いた経験があるのか、また、博士号を持っているのか、単に文科省の大学局長だからということで教授選考がデタラメだったのではと感じました。

大学教授固有の特質と言ったらよいのか、社会事件が発生すると大学教授はテレビなどマスコミで偉そうに解説、お説教しますが、自らのことになるとダンマリ、説明責任を果たしません。鎌田さんはガバナンスの専門家のようですが、ガバナンスを果たしておりません。田中新総長に大いに期待します。早稲田のみならず日本の大学改革をしてほしいです。

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