日大のアメフト問題と日大理事長の経歴

2018年5月の日本大学と関西学院大学とのアメフト定期戦で日大選手が悪質なタックルを行い、それが日大内田監督、コーチの指示だったと露見しました。そうしたトラブルの中で日大田中理事長の経歴を知り率直な気持ち総長としての資格に違和感を感じました。

私の手元に1967年早稲田大学一年生の時の英語教材があります。グレイソン・カーク(Grayson Kirk)コロンビア大学学長が創立200年の記念式典でこれからの高等教育機関の果たすべき役割について演説原稿です。18歳で大学の事情も分からないながら、教材(演説原稿)を呼んで偉く感激した思い出があります。総長の役割はそうした将来の大学のヴィジョンを示し、教授や学生を引っ張るのが使命です。また、高等教育機関のトップとして「博士号」を所持してなければなりません。私はアメリカの2度留学しました。現在も双方の大学から、学長挨拶が届けられます。大学の将来像を示し、そのための具体策、さらには同窓生に理解を求め、支援を求めるという内容です。

田中理事長は相撲部出身、学生時代、また、その後相撲の世界で大きな実績を残した方と拝察します。しかし、相撲の実績と大学経営は別物です。プロ野球ですばらしい成績を残したからと言って球団社長には就任しません。NHKで人気のアナウンサーだからと言ってNHK会長に就任しません。高等教育機関としての経営力、高等教育の高邁なヴィジョンを持ち、それを自分の言葉で語り、職員や学生をリードする能力が求められます。ある私学関係者に質問しました。日大の優秀な博士号を持つ教授たちがなぜ大学改革に意見を出さないのか、出せないのか?すると、日大の待遇が良いので教授たちは現状に満足しているのでは、と説明がありました。また、理事長の体と声の大きさに恐れているのか。大学経営者は「博士号」を所持し、高邁な高等教育のあるべき論の持論を持ち、立派な研究実績を生み出せる、経営力に優れた方が適任と思います。

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