ニューヨーク市の文化芸術政策、日本にない貪欲さ

ニューヨーク市の文化芸術は世界でトップの一つです。美術館、クラシック音楽、ミュージカル、バレー、芸術分野の大学の多さ、画廊の多さなど様々な分野で世界をリードしています。アーティストが勝手に動いてトップになっているわけでありません。政治、政策がしっかりしています。

ニューヨーク市役所の文化芸術の予算です。2018年美術館や文化芸術に関係する人材の支援のため200億円の予算を付けました。仮にニューヨーク市の予算規模5兆円とすると0.4%です。

2006年12月に発行されたニューヨーク市の文化芸術の基本戦略の報告書を読みました。(ニューヨーク市役所の元高官からいただいた資料です)①文化芸術を「産業」と位置付ける。②2005年文化芸術活動のニューヨーク市全体の経済波及効果は2兆円以上、雇用創出は16万人、文化芸術分野で支払われた賃金8000億円、文化芸術分野からニューヨーク市役所の税収900億円。

東京都庁、文化庁など是非ニューヨーク市の文化芸術政策を参考にしていただき東京をアジア地域の文化芸術の一大拠点に育てていただきたいと期待します。そのトップには能力、人格の優れた方に就いてもらわないといけません。数年前週刊誌で報道されましたが、自分の弟子を愛人にしセクハラ、パワハラで二期会会長を首になった芸大教授がいましたが、そういう人材が文化芸術のトップに立たないような仕組みづくりが本当は必要です。

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