東京オリンピックで急遽マラソン、競歩が札幌に開催地変更になりました。多くの方が様々な意見をお持ちです。そもそも論です。東京オリンピック立候補でのプレゼン内容で、東京で主要なオリンピック会場が半径8キロ以内に立地し、コンパクトな会場構成で便利です、という触れ込みだったと思います。ところが今や地方の会場も使うことになりました。挙句の果てに札幌で花のマラソン競技です。
感じたこと1:オリンピックはそもそも市が主催します。東京には市がありません。東京都は県です。私はかねてから「市」でない「県」である東京都がオリンピックを主催することに違和感を抱いていました。
感じたこと2:東京都が主催者であるけれど、札幌含めオールジャパンで全国各地で競技を開催することは日本全体の一体感、地方でも競技が開催されることで地域振興につながるというメリットがあります。
感じたこと3:決定機関の明確さ。開催場所は国際オリンピック委員会にあるという決定機関が明確で、開催地のホストである自治体が異を唱えることができなという単純・明確なルールがあります。
感じたこと4:欧米人は決定にフレキシブル、日本人は決めたことを変更に躊躇する文化。若い時欧米に留学し、その後、国際会議などで白人系の方々とお付き合いして感じたことです。日本人は一度決めると基本的に変更しません。変更したがりません。決めたことに忠実に動こうとします。欧米人は必要があれば躊躇せずサッと変更する傾向にあります。異文化理解が必要です。今回はまさにその事例です。
決定した以上、その前提で競技者は全力を尽くすことを祈ります。役員、札幌市職員、地元ボランティアなどが頑張ってくださるようお祈り申し上げます。