秋元司衆議院議員逮捕。アメリカ・スウェーデンの政治家との比較。港区議にも問題が。

令和元年12月25日「衆議院議員秋元司が逮捕、IR巡り収賄容疑。」と報道記事を見ました。アメリカとスウェーデンに留学し、直接政治家と付き合った経験はありませんが、しばらくの留学生活で友人との会話、報道を通じての彼の地の政治家の教養レベル、活動ぶりなどを知りました。日本の政治家と似て非なる状況です。多くの政治家は真面目に活動していると思いますが、一方、欧米の基準からすると明らかに失格の政治家も多くいます。

まず、法案、政策作成能力についてです。欧米の政治家は英語でLaw Makerと呼ばれます。つまり法律を作る人です。日本の政治家は法律を作るというより行政が作った法律案を追認したり(与党)、いちゃもんつけたり(野党)が活動の大半を占めています。日本の政治家はLaw Makerでありません。欧米なら政策を作れない、法案を作れない政治家は次の選挙で失格の烙印を押されます。日本ではタレント政治家が多くいます。スポーツ選手出身の政治家も少なからずいます。高卒でスポーツや芸能の世界に入り、その道で実績を残し、有名になり、その知名度で選挙に出た場合です。本来そういう方は、専門分野の審議会委員などに就任し意見を発現すべきです。彼らは高校でスポーツや芸能一筋で、国語、社会、数学、英語・・・などまともに勉強する時間がなかったと思います。彼らの基礎知識は政治活動するに十分でないと思います。欧米では弁護士などの専門資格、大学院修士課程程度の学習歴が要求されます。欧米の選挙の基準からすると日本の政治家の多くは当選しないと思われる方が日本で当選し政治家になります。

次に、議員特権についてです。日本の国会議員の年収は2000万円。さらに諸手当、交通費などが税金から支払われ、地方議員の場合都心に高級マンションの議員会館が提供されます。港区議でも年収1200万円、プラス交通費や諸手当が支給されます。スウェーデンの国会議員は年収888万円。ニューヨーク市議会議員は年収900万円。日本の政治家は報酬の高さに加え、政治家としての多くの特権があります。欧米の政治家はボランティアの感覚に近いものがあります。日本の政治家と比べ特権はありません。スウェーデンで国会議員が公費でチョコレートバーを買ったとして批判され、次の選挙で落選しました。国民の政治家を見る目、評価する目が厳しいです。港区議で共産党のKさんは高級外車に乗っていました。高級スーツを身に着けていました。どなたも注意、助言しないのが不思議でした。アメリカ、スウェーデンでは税金が元である議員の歳費で高級外車に乗るような行為、また、一般国民以上の贅沢をすれば、その議員は確実に次の選挙で落選します。日本では有権者の目はそれほど厳しくないのでしょう。あるいは政治家を見る意識が欧米と比べると低いのでしょう。日本の政治家は報酬も高く、特権も多く、口利きが主たる仕事になっています。政策を作る知識能力がなくても、「威張りたい」「利権、特権にありつきたい」と思い政治家になる輩が少なからずいます。くどいですが、日本でも真面目に政治活動している方は多くいます。アメリカ、スウェーデンの政治家は資格を持つ「プロ」であり、日本と比べ特権もなく報酬も低いですから、資格や知識で本当に政治に身をささげる方しか政治家になりません。まして金品を受け取るような輩は、欧米では一発で失格です。

以上の欧米の政治事情は、国会議員や都議会議員は公費で視察をし、ある程度知識として得ていると思いますが、「不都合の真実」として自分に不都合なことは日本で語らないのでしょう。

政治家はもっと勉強してほしいし、一方国民も政治を見る目を高めていただきたいと思います。

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