ゴーン事件。ゴーンのプレゼンの一人勝ち。日本政府のPR下手。

ゴーンは8日レバノンで記者会見をしました。アメリカのCNNは生中継をしました。ゴーンは外国人特有の激しい身振り手振り、まくしたてる口調、パワポの画像を使い自分の思いのたけをたっぷりプレゼンしました。私はCNNの生中継を視聴しました。

その後直ちに日本の法務大臣が記者会見し、日本の実情を説明し、ゴーンのプレゼンについて反論をしました。それ自体よかったと思います。しかし、CNNはじめ海外のメディアは法務大臣の記者会見を放送しません。海外で人々はCNNはじめ諸外国の生中継やニュース番組をみてゴーンのプレゼンの方法に大いに納得させられたかもしれません。法務大臣が日本流の記者会見をしても、海外にアッピールできません。法務省はホームページで英語とフランス語で法務大臣の記者発表を掲載したとのことです。また東京地検の次席検事のコメントをホームページに掲載したとのことです。

海外向けの情報発信、しかも司法手続きの正しい説明ということを考えると、ゴーン以上の身振り手振りで、法務大臣、検察、裁判所は日本の司法制度について正しく伝えなければ、海外の方はおそらくゴーンのプレゼンを見て、イメージだけでゴーンは正しい、ゴーンは日本の司法制度の犠牲者だという誤解を生む恐れがあります。それが分からない日本の司法当局の動きを残念に思います。

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