2月15日現在、日本の感染者259人。中国は感染者累計6万3千人。死者1380人。中国の統計は政府が意図的に修正している恐れもあります。まだ拡大するのか、そろそろ収束するのか、現時点では不明です。私事ですが、1998年東京都庁の幹部から依頼され「特養におけるインフルエンザ予防対策マニュアル」を作成しました。表紙のデザイン、中のイラストなどすべて手作りです。作成後、厚生省から全国の特養に配布してほしいと依頼され当時7000部印刷し郵送しました。
今回のコロナヴィールスの対策も基本は同じです。①手洗い、うがいを頻繁にする。②ドアの取手、机、キャビネットのカギなど多くの人の手が触れる箇所をアルコール消毒する。③人ごみはマスクする。④室内は適時外気を取り入れ換気する。⑤個人個人、栄養ある食事をし、睡眠を十分とる。私の専門は建築・都市問題ですが、若い時、室内気候の研究をしたことがあり、その経験が評価され私に依頼があったと思います。アメリカのJohns Hopkins大学のシステムサイエンス・エンジニアリング・センター(Center for Systems Science and Engineering)が開発した”dashboard”にアクセスするとコロナヴィールスの拡大状況が世界地図情報で理解できます。
アメリカ留学中Scientific Americanの1964年ウィリアム・ランジャーが書いた論文「黒死病」を読みました。都市の衰退、崩壊の原因は①戦争、②天災、③環境悪化、④経済、⑤疫病です。アラビア半島のフェリックス(現在のイエメン)の都市は紀元前の2000年間にわたり交易で栄えました。交易の主要物質のニーズが無くなり衰退しました。1348年イタリアで黒死病が発生、蔓延しました。ヨーロッパの人口の1/4が亡くなりました。原因は黒海から商船がペスト菌を持ってきたようです。カトリック教会が病気回復のためのお札を売っても効き目なしでした。(あたりまですが)カトリック教会のに対する権威が無くなり、宗教改革につながりました。新教が生まれました。また、明日死ぬかもしれないという気持ちから市民が享楽的になり、カソリック教会が禁じていたヌードの絵画や彫刻が見直され、ルネッサンス運動につながりました。少しでも多くの方が健康を維持し、コロナヴィールスの拡大がとまり騒ぎが収束することを祈っております。