スウェーデン留学中カール・クリスティアンソンから出張命令。暖かい配慮。

1971年スウェーデンのカール・クリスティアンソン建築事務所に技術研修留学しました。当時、(今でも)日本では関心が向けられていなかった快適オフィスのデザインです。エルゴノミックス、環境心理学、作業研究などの研究成果を基にデザインをする仕事です。ある時、カールからクライアントのところに一人で出張するよう命じられました。ストックホルムから電車で2時間くらいのオートゥダベリという小さな町だったと思います。車窓から美しいスウェーデンの風景を眺めながらの旅です。駅に到着、日本人学生ですから相手はすぐ私を見つけ近寄ってきました。なんと黒塗りベンツで出迎えでした。会社に到着、何人かのスタッフを面談、ランチをごちそうになり、ストックホルムに戻りました。今思い返しますと、一研修留学生の私ができることはほとんどなかったのではと思いますが、カール・クリスティアンソンがケイミに様々体験させてやろうという配慮だったと思います。カールに感謝です。

スウェーデン社会研究所のセミナーに時々参加します。明治大学と東洋大学の学生が夏休みを利用し、短期間スウェーデンを訪問、社会見学し報告会をします。学生の生き生きしたプレゼンを聴くと嬉しくなります。異文化の体験をし感激した様子が伝わってきます。異文化を体験した学生達は社会で得意能力を発揮し日本社会をリードしてくれると期待します。学生のプレゼンを聴くと50年前の自分の姿を見ているようです。こうした学生の姿を見ていると、先に触れましたが、私の区長時代、元港区長S、政策経営部長N(後年副区長)の国際理解に対する無知、アレルギー、現在の武井区長の言葉だけの「異文化理解を進めましょう」の発言が空しくなります。

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