週刊文春の21年3月4日号に「京大、警官、医師…ペルー人詐欺師のなりすまし人生」という記事がありました。京大の偽学生証を持ち京大キャンパスで京大生に近寄ったり、医師の偽免許証を持ちでたらめな医療行為をし、警察官の制服を着て屋根に赤色灯を乗せた偽パトカーで取締し反則金を巻き上げていた、とのことです。ここまで手の込んだ偽の証明書など作り、自信たっぷりの詐欺行為をした詐欺師の存在に驚きました。時々、M資金詐欺、地面師詐欺などで著名人が被害に遭ったという報道もあります。冷静に考えれば、おかしい、ということが多くあります。
私の身の回りでも、ずいぶん昔のことですが、妻の中学校時代の友人が「東京医科歯科大学に合格した。」と偽の合格証明書で親や友人に見せ信用させ(いずれバレますが)、さらに、医学会の論文を偽造(執筆者の氏名に自分の名前を印刷したものを張り付けコピー)し見せびらかし、周囲を信用させるという行為でした。面識のない人物ならある種の警戒心が働くことがあると思いますが、前提が友人ですと、善意が前提で信用します。そういう意味でもより「悪質」と言えます。ろくな定職、つまり収入を持っていなかったのでしょう。ある時期、奨学金が切られたから金を貸してくれ、…でした。事実が発覚し、逃走し、その後、どのような人生を送っていたか?ネットサーフィンをしてその人物の名前は出てきません。実名を隠しているのでしょう。
最近では持続化給付金詐取の事件報道が多いです。簡単な手続きで100万円もらえると周囲の人々に説得、申請書類作成を代行すると言って申請書類を偽造し、手数料を数十万取るという悪質な事件です。これまで詐取で数十人が逮捕されているとのことです。意外なところで、甲府税務署員が給付金詐欺をした、沖縄タイムス社員が給付金詐取した、など、国家公務員やマスコミの人間まで詐欺をする事態です。最近の報道(21年3月7日)で中央競馬会で集団で不適切受給がありました。
私の周囲でも、昨年の夏、音楽家が主催する個人的なサロンで、新顔の参加者Ki氏が、音楽家の組織の一般社団法人の理事と名乗り、持続化給付金が簡単にもらえますからボランティアで手続きしてあげますからと発言。ある音楽家がその話に乗っかり、その後、多額の手数料をピンハネされたと噂話が耳に届きました。一般社団法人の理事を名乗るKi氏のことをインターネットで調べたら、学歴、職歴、資格など何も出てきません。要は経歴を隠蔽したいということです。「一般社団法人の理事」を隠れ蓑にして人を信用させ、でたらめなことをしている寄生のウィルス人間です。そういう正体不明の人物をそういた個人のサロンに連れてきた人物もお人よし、か、馬鹿なのか。Ki氏は自分のアッピールする経歴などない、すなわちイコール詐欺師、詐欺師の類ということです。そうしたお金に絡む話は要注意です。正体不明の人物には要注意です。五右衛門のセリフでないですが、「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ。」です。