ノーベル賞受賞の度に日本の研究体質の課題指摘

21年10月、日本人(と言ってもプリストン大学研究員)の真鍋淑郎氏がノーベル賞を受賞しました。嬉しい報道です。こうした報道の度に、日本の研究体質の課題指摘がされます。真鍋さんも「好奇心を原動力として研究が少なくなっているようだ」とコメントがありました。新聞の論説記事でも「日本のノーベル賞受賞者が日本の研究環境の悪化を指摘している。真鍋氏も人生の大半をアメリカで過ごしたのは、日本の硬直的な研究体制になじめない優秀な研究者が多いのでは」と指摘がありました。また、別の報道記事で、イタリアで研究を続ける元ピサ大学教授は「イタリアではよそ者が遠慮せずに意見を述べ、皆が耳を傾ける。研究者にとり好ましい雰囲気がある」と語っていました。

欧米のの教授、研究者の経歴を見ると、学部はA大学、修士課程はB大学、博士課程はC大学、そして就職先はD研究所、その後、E大学教授などと多様性あふれる経歴です。日本では同じ大学で、指導教官の弟子となり、研究を継続することが美徳とされています。こうした学習環境、制度を破壊しないといけません。

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