ニューヨーク市初の黒人女性警察委員長誕生

2021年12月14日のニューヨークタイムズによりますと、新市長(黒人で元ニューヨーク市警幹部)が、ニューヨーク市警察局(アメリカは自治体警察制度で、市役所内に警察部門があります)の警察委員長(日本なら公安委委員長、警察局、警察官を指揮、監督する組織の最高責任者)に49歳の黒人女性を任命しました。日本なら教育委員会の教育委員長と言うような立場と理解すればよいと思います。アメリカの自治体の委員長は名誉職でなく、大きな権限を持ちます。

日本のマスコミは、アメリカの人種差別問題を盛んに報道します。アメリカには報道の自由がありますから、特派員の追放、逮捕、暗殺の心配もないので、日本の特派員はアメリカの悪い面ばかり報道します。本件(黒人女性の警察委員長就任)はおそらく日本で報道されていないでしょう。

日本では、東京の警視庁の総監が60歳前後、就任。東大卒の男性キャリア官僚です。公安委員長も男性です。それを考えますと、ニューヨーク市の新市長(黒人市長、2人目、ノンキャリの元ニューヨーク市警の幹部)の英断です。

21年10月、女性の研究者、技術者を増やす目的のシンポジウムを開催し、企画と司会進行を仰せつかりました。リモートでお話をいただいたハーヴァード大学建築大学院院長は女性。その他、プリンストン大学の建築大学院長はヴェネゼラ出身の女性、20年前のMITの建築大学院長は南アフリカ出身の女性(ライス大学時代に私の修士号審査教授でした)など、女性の活躍が目覚ましいです。

日本の大学はジーさん教授が退職する時、自分の研究を手伝った後輩の男性講師を後継の教授に指名する人事制度は破壊しないと女性教員は増えません。欧米のような、自由、公募の人事制度にしないといけません。日本文化大好き人間ですが、女性活躍の観点から、日本の人事制度は救いようがない状態です。

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