パリのルイヴィトン美術館、アメリカ人ゲーリーの設計

先週、パリでルイヴィトン美術館の開会式があり、フランスのオランド大統領も出席、祝辞を述べたと記事がありました。設計はアメリカ人建築家フランク・ゲーリーです。いわゆるアヴァンギャルドのデザインをする建築家です。パリのアメリカ文化センターは20年以上前ゲーリーの設計です。ルイヴィトン美術館はこれから歴史に残る建築になると思います。(こうした建築が東京にも欲しいと思います)報道によるとパリの歴史的景観審議会など15の審議会での議論を経てゲーリーのデザインが承認されたとのことです。デザインをしたゲーリーも立派ですが、およそパリの街並みと相対峙するゲーリーのデザインを承認した15の審議会の委員、会長をほめるべきです。また、発注者のルイヴィトン社をほめるべきです。東京の審議会なら原理原則、前例などと、おそらくゲーリーのデザインは通らないと思います。審査員の教育から始めないといけません。建築学会や建築士会などで時々おかしな意見表明があります。社会音痴と思われる内容です。また、一民間の美術館の開会式で大統領が祝辞を述べることも日本ではありえません。文化活動に対する政治家の立ち位置と世界的なブランドへの積極的な政治の肩入れです。

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