区長秘話その7

平成12年6月の区長選のポスターの写真撮影は、地元選出で官房副長官だった与謝野馨氏が、公務ご多忙の中、ご自身の事務所にあるスタジオで撮影してくださった。自民党区議団幹事長のS氏(選対事務長)がご案内下さった。私の妻と親戚の美容師が同道し、写真撮影前に化粧、ヘアスタイルを整えてくれた。与謝野氏と雑談しながら自然の笑顔が出るまでシャッターを切る。自然の笑顔がなかなか作れません。36枚のスライドフィルムを13本くらい使いました。与謝野氏が現像し、いくつかよさそうなフィルムにマークしてくださり、「後は原田さんが選んでください」とのことで、自分でベストショットを選びポスター写真としました。S氏は化粧したことで、すでに偽りが始まった、と冗談ぽく語りました。

フィルム13本撮って下さったので、フィルム代のことが心配になり、秘書の方に電話をし「フィルム代をお支払いしたいのですが」と申し入れると、ベテランの秘書の方が「原田さんは自分のことだけ心配してなさい」と言われました。

与謝野馨氏から、「区長選挙の後、衆議院議員選挙があり、自分は港区内19か所周りミニ集会で挨拶をすることになっています。そこに一緒についてらっしゃい、原田さんを紹介しますから。僕のことは一切心配いりません。原田さんはご自分のことだけ心配してなさい。」と言われ、同道しました。政治集会に出るのは初めてですが、短い時間で要領よく自分の政治信条を語る姿は誠実そのもの。与謝野氏は笑顔をださず、いつもポーカーフェイス。

与謝野馨氏のライバルの海江田万里氏からも応援を受けました。氏が開催する集会で、区長選出馬の挨拶をしました。海江田氏は大きな体を曲げ挨拶し、また、笑顔で、パーフォーマンス十分。対比的です。

応援くださる方がライバル同士というのは、私にとりつらいものがありました。さらに、支援を受けた公明党、社民党の幹部の皆様からも挨拶の機会をいただきました。

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