7月31日の報道で、前江東区儀長が斡旋収賄罪で逮捕されました。入札情報の漏洩を職員に働きかけ、その見返りを業者から受け取ったとのことです。
私が港区長を勤めた時、複数の方から「官製談合」の情報が寄せられました。ベテランの区議が関与しているとのことです。また、民間人(水面下で港区政に影響力を持つ方)もです。建前上「議会が行政を監視監督する」と言われますが、港区の場合、逆で、区長自らこうした不正を監視監督していました。公共事業の発注の核となる施設課(課長)、発注事務を担当する契約課の課長に対しても私が強く指導監督しました。契約課長に至っては毎年交代させました。
だんだんわかってきたこと、助役も、部長も、こと流れ主義で、こうした不正を見て見ぬ振りし、あるいは、水面下で協力し、質そうとする意識に欠けていたことです。こうした幹部も同罪です。
議会側もうすうすか明確にかわかりませんがベテラン区議が官製談合の首謀者であることを気づきながら、質そうとしませんでした。オンブズマンと称する区議も、行革を標榜する区議も、不正を質そうとしませんでした。
そのベテラン区議は談合を質そうとしている私に「ふん、談合なんかなくなりゃーしねーんだ」と挑発的、威圧的な言動でわめき散らしました。私に後継者として出馬を哀願した元区長氏は「彼は私の盟友」と氏をかばう発言、昔からのなれ合いがあったのだと感じました。その区議は、元区長氏に「原田のせいで俺に小遣いが入らなくなった」と涙ながらに言ったと噂話が届きました。
また、ある公共事業で談合の噂があったスーパーゼネコンを私自ら厳しく調査をしていたら、港区を水面下で動かす民間人K氏から呼ばれ、氏の事務所に行くとそのゼネコンの社長がおり、社長は沈黙し頭を下げ、K氏が通訳「原田さんの厳しい追及に白旗を掲げます、もう談合はしませんからお許しを」との趣旨でした。武士の情けということで許すことにしました。(残念ながら謝罪の言葉は嘘でした。結果私が騙されました)こいつら嘘つきだと確信しました。こうした一部勢力からすれば、原田が区長にいるとその内大変なことが起こると心配し、原田を亡き者にしようと画策。公共事業や契約の素人で、おとなしい、当時の人事課長だった武井が区長選に引っ張りだされた、という次第です。私にとり、ばかばかしい、愚かな世界でした。