NHKラジオ、ビジネス英会話で聞いた内容です。2022年9月放送分です。内容は東京大学シニアリサーチフェローのケイト・ハリス女史(専門は超分子化学)のインタビューでした。
東京大学で理系の博士課程の学生に以下の内容、ひとつ目は、英語論文の書き方、二つ目はプレゼンの方法。この2点が日本の理系の大学教育で欠けている点です。
さらに、ダイバーシティと倫理を、履修学生に全員に義務付けている。日本のジェンダー不均衡を是正し、科学分野における女性に対する無意識の偏見を克服することを目指す。5年間の内1年は海外で勉強し、他分野の研究者との交流を奨めている。視野が広がる。
私自身の体験ですが、欧米で勉強し、多くの女性指導者と交流した経験から、ハリス女史の発言内容は肌感覚で分かります。欧米の、トルコも含め、学会に参加すると男女半々です。また、プレゼンは、欧米では笑顔でユーモア交えての方法です。女性研究者の増加、社会参画の観点で、東大の取組みに対し、将来を期待したいと思います。他大学でも、同様、倫理、ダイバーシティを義務として学び、英語のプレゼン、英語の論文の書き方を義務として学ぶことが当然となることを期待します。
昨年、日大の田中理事長が東京地検に逮捕され、数年前東京医科大学の理事長、学長が、女子学生に不利益のなる不正をしたけんなど、こうした人物が日本の高等教育機関のリーダにいるという現実、内部で改革できない現実があることを認識した上で、どうするか考える必要があります。欧米での留学生活や国際会議への参加の経験から、日本は「ジジー文化」の国、「・・・のくせに(女のくせになど)」「師匠と弟子と言った相撲の部屋のような社会」の文化の社会です。アメリカのメジャーリーグのように外国人選手がのびのびと活躍する環境を創り出す必要があります。欧米留学中、「日本人のくせに、若造のくせに、・・・」と言った差別的発言を耳にすることはありませんでした。一方、日本では、「新米のくせに、民間人のくせに、町の建築家のくせに・・・」と言った嫌がらせの発言をよく耳にしました。