区長秘話その12 実践したこと

区長就任後に実施したことで特筆したいことです。

まず、国旗について。区長室に国旗がありませんでした。世界中どこの国を訪問しても、市長室、社長室などどこにも国旗が掲揚されています。私は、銀座の伊東屋で国旗を自腹で買い、デスクに置きました。

震災訓練での自衛官の立会。6月28日就任後、間もなく9月1日の震災訓練でした。訓練のための訓練ではよくない、より実践的な内容にすべきと指示、その一つに、自衛官の立会を要請しました。共産党から反対の声が出ましたが、万が一が生じた場合、自衛隊に一番先に救援に来ていただく必要があります。練馬駐屯地の情報将校2人に訓練を立ち会っていただきました。その後、自衛隊の立会、参加は定常的になり、また、区民祭りでも自衛隊のコーナーを用意、参加をいただきました。現在も続いています。ちょっとした改善にも必ず抵抗があります。

警察官の採用です。防犯、危機管理を区役所(行政)が正面から担うべきと判断、就任2年後の平成14年、警視庁から幹部を課長級に迎えました。事前に警視庁幹部と相談しました。これはおそらく全国でも最初の取り組みです。今では多くの区・市で危機管理、防犯担当で警察官を採用しています。私が、最初に検討を指示した時、助役はポカーンとして指示内容を理解できませんでした。驚いた様子でした。与党の議員も驚きました。最初に派遣された警察官S氏は期待に応え、生活安全条例の策定、学校での非常警報装置の設置、街頭の防犯カメラ設置、建築確認申請時の防犯の視点からの警察署での事前協議など、積極的に仕事をしてくれました。氏が関連分野の基礎を作ってくれました。区役所で職員から信頼を得、人気者でした。

公正な契約制度の構築。残念ながら、港区に官製談合がありました。早速メスを入れ、契約制度を公正なものに改善しました。相当反発がありました。やり通しました。また、開発に伴う様々な悪い噂話を耳にしました。問題が生じないよう私自ら監視の目を向けました。

こうした内容は、本当の実績と言えるかもしれません。誰もが手を出さない、また、出したがらない分野です。やるべきことをしたので気持ちの面で強い立場でいられます。

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