フジTV問題から働き方改革

欧米の働き方から見てのフジTVの問題です。

1 5時以降はプライベートタイム:1971年スウェーデンの設計事務所でインターンとして働きました。また、1975年ライス大学の研究所で働きました。5時になると、職員は脱兎のごとく帰宅しました。得意先の接待があるから「女性陣は接待係として付き合え」、「日曜日のゴルフ接待に参加せよ」ということは一切ありません。

2 家族を大事にしろ:1980年代、私の後輩が某商社から英国石油に転職しました。家族を連れロンドンに移住しました。彼はロンドン到着後ただちに会社を訪問。すると、幹部から「奥さんが引っ越しの整理、子供の入学手続きなどで大変だろう、一週間出社しなくてよい」と家族を大事にしろと逆に叱られたとのことです。

3 社交で酔っぱらうのは厳禁:留学時代、及び、その後の国際会議に参加した経験から、お酒はマイペースで、注いだり注がれたりの習慣はありません。レセプション会場に酔っ払いはいません。酔っぱらうと「あいつはダメ」と烙印が押されます。日本での社交は、酔っぱらうことが良いことみたいに見られているようです。「まー一杯、どうぞ」と酒宴が始まります。私は港区長時代「原田は酒を飲まないから(酔っぱらわないから)信用できない」と言われました。私には理解不能。日本の社交の席では酔っ払いをよく見かけますが、女性にとり不快、危険な場所となり、女性は参加しにくくなります。

4 問題があれば何でも議論する:アメリカの組織で、何か問題があると年齢、キャリアに関係なく水平志向で自由に意見交換し、問題解決をします。これは組織が発展する大きな要因です。そうした議論の場を何回か目撃し、私自身も議論の輪に参加し、発言を促されたことがあります。 

私の健康の主治医(M先生)は慶応大学医学部出身ですが、回診でただ教授の診断結果を聴くだけ、(うっかり発言すると教授から生意気な奴と遠ざけられたそうです)、アメリカの大学病院に留学したらその日からカンファレンスで「君はこの患者を診て、カルテを見てどう思う」と発言を求められたそうです。

港区長時代、庁議(部長と三役が全員出席する最高意思決定会議)を毎月1回開催しましたが、区長が議長役で、誰も発言しないことに驚きました。ある時から区長自ら議事録を作成しました。すると部長達はそれを勤務評定と思ったのでしょう、手を挙げ発言するようになりました。また、部長たちは原田が公正な人事評価をすると、逆に私を評価したのでしょう。それまでは余計な?発言をして区長に嫌われ左遷させられたら困るから黙っていようという意識があったのでしょう。

フジTVはじめ報道機関はニュース番組やニュース解説で偉そうにお説教調で視聴者に向かい発言しますが、彼らのやっていることは幼稚園児以下です。

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