週刊文春で1年近く連載で死刑囚・木島佳苗の生痕、石井妙子連載の記事をほぼ毎週読みました。本人は自分が虚構のある状況になったつもりで周囲に嘘をつき、矛盾が生じると犯罪を犯す、その究極が殺人事件です。
詐欺事件というと、数年前、積水ハウス社長が地面師に騙された、相当昔ですが、全日空の社長がM資金の詐欺グループに騙されました。
数年前、フジテレビでニュースのコメンテータとして登場したショーン・ケンという人物、ハーヴァード大ビジネススクール卒の触れ込みでしたが、経歴詐称でした。私はアメリカ政府の留学制度であるフルブライト留学生であり、多くの同窓生にハーヴァード大学に留学した仲間がいます。また、私のライス大学時代の指導教官が後年ハーヴァード大学大学院長に就任しました。現大学院長(女性)も知人です。70年代、個人的交流のあったペリー教授(ライシャワー氏の弟子)は当時ハーヴァード大学の日本研究部長でした。ハーヴァードに留学した方たちから、ショーン・ケンという学生がいたかなーと疑義の声が自然と出てきます。
私の周囲で、大阪の都島工業高校卒で二浪して東京医科歯科大学に入学したという人物Mがいました。偽造の合格通知を周囲に見せ信用させていました。工業高校から東京医科歯科大学に入学したなら当時高校でも進学分野のメディアでも話題になったと思いますが。その後、学生の身分でありながら医学学会に論文を書いたと、他人の論文に自分の名前を張り付けコピーした論文を他人に見せ信用させていました。手の込んだ詐欺師です。また、本人は医学生になりきっていたのでしょう。良心の呵責もなくそういう精神構造の人物だったのでしょう。いずれ、本人の身分がばれました。ただ、殺人事件にまで発展しなかったのは良かったです。こういう人物が周囲にそこそこいます。港区長時代、多くの議員はまじめに仕事に取り組んでいましたが、一部に詐欺師まがいの議員がいました。